地盤の悪い土地は高くつく

 土地の値上がり率を見ているともうどうにもしようのないところまで来てしまっています。都会地では一般庶民が土地を買って住宅を建てるなど夢のような時代になっています。少しでも安い土地があれば、どこでも買いたくなるのが人情でしょう。しかし、土地を買う場合にはよく地盤のことを考えて買っておかないととんでもないことになります。
 もちろん、高層の建物を建てるときは杭打ち基礎や井戸基礎、潜函基礎などをして地盤が沈下したりしないような十分な対策をたてて工事にかかることが重要です。しかし、住宅などではこのような大規模な基礎工事をしてから家を建てることなどはまず考えられません。
 さらに、地盤の悪い土地を買ったりすると、基礎工事をするのにべらぼうな金がかかり、せっかく安い土地を買ってもかえって割高になることもある。多少割高になっても、建物が安全であればまだよい。うっかりすると地盤が沈下して建物が傾斜したりすることになります。
 これを専門家は不同沈下などと呼んでいます。この不同沈下を起こす建物は意外と数が多い。東京の三軒茶屋の近くにある病院でこの不同沈下を起こしている建物がありましたが、実にみごとなものです。

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 不同沈下の参考例としては誠にいい実物の参考例です。しかしその中に住んでいる人にとっては大変迷惑なことでしょう。それでもまだこの建物は傾斜を伴っていないので幸いです。これが傾斜していたら、この建物はとても使っていられないことであろう。病院なので、車椅子や車のついたベッド、給食運搬車、診察台と車のついたものが数多い。ついちょっと手をはなしたりするととんでもない方向に移動してしまい壁にぶつかったり扉にぶつかったり、毎日毎日が大騒動でしょう。
 このように基礎工事を十分してさえも、地盤が悪いと沈下が起こることもあるから、ましてや一般住宅などではおして知るべしです。しっかりした基礎工事をしていない建物では地盤が悪ければ不同沈下を起こしたらあきらめるよりしかたがありません。
 この地盤のことですが、一般に地盤は地層からなり、岩盤、砂利層、砂層、粘土層などのどれかです。家を建てる場合に、岩盤は別として、やはり建物が地盤の上に載っても耐えうるものでなければならない。これらのうち、とくにどれが宅地としてすぐれているかは一口にはいえません。
 例えば、同じ砂であっても、緩い砂、やや緩い砂、中位の締まった砂、締まった砂などでその建物に対して耐え得る力、これを専門用語で地耐力といいますが、地耐力が変わってきます。もちろん、締まった砂の方がよいのは明らかです。これも砂の下の層とも関連があり、なかなか一言でこの地盤が最もよいということはむずかしい。しかし、やはりいずれにしても、その土地の地盤が安定していることが最大の条件です。この土地の地盤がかたくなって安定していない状態のところに建物を建てたら地盤沈下することは明らかです。
 特に沼地、田んぼなどの造成地では買うときに十分気をつけたいものです。どうしても沼地や、田んぼなどの土地を買わねばならないときは、数年間は家を建てないでそのまま放っておくのが最良の方法です。そうすれば地盤も安定してきます。
 土地を買う前に一度近隣の人にその土地が以前どんな土地であったか聞いてたしかめてから買うようにしたいものです。もしそれができない場合には、地盤調査を専門に行っているボーリング会社があるので、よく相談して見るべきです。

住まい暮らし生活
地盤の悪い土地は高くつく/ 北向きに傾斜した土地は病人をつくる/ T字型道路の突き当たりの敷地/ 歩道橋の近くの敷地は危険/ 川や崖地の近くの敷地は危険/ 冬でも日当りを良くするための敷地の広さ/ 敷地を買う前に専門家に相談しましょう/ 部屋面積の二倍が建物の延べ床面積になる/ 家の広さはどれだけあればよいか/ 寝室は専用の方が安眠できる/ 収納スペースはできるだけ多く/ 主婦の労働を軽減するダイニングキッチン/ 狭い住宅に応接間は不要/ 老人の住まいは洋式に/ 基礎がしっかりしていないと床が浮く/ 床の換気は十分に/ 家庭用マンホールが壊れているものが多い/ 基礎と土台はよく繋いでおかないと危険/ 軒や庇の出が少ない建物は早くいたむ/ 地中に入る鉄筋は土に接すると早く腐食する/ 建物の寿命/ コンクリートの軒や庇は落ちやすい/ 陸屋根の雨漏りは簡単に修理できない/ 建物内に作った雨樋は建物を痛める/ 鎹は根元までしっかり打たないと役にたたない/ 一方向にしか向いていない筋かいは役に立たない/ 丈夫な方づえは家を壊す/ 金物を使わない建物は地震に弱い/ 鉄骨は正しい溶接をしていないと危険/ 通路に面して屋根の屋根の流れをつける場合は雪止めを付けないと危険/ 上の階にピアノなどの重い物を載せるのは危険/ 野縁の材料が悪いと天井が落ちるので危険/ 手すりの幅は子どもの頭より細くしないと危険/ 窓の格子は付けないににこしたことはない/ 輸入材は性質を調べて使わないと建物の痛みが早い/ 建具の手抜きは子どもがケガをする/ 畳は便所の床より汚れている/ 結露は仕上材で防げる/ 白い天井は子どもの知育を遅らせる/ 子供部屋には化粧壁を使わない方がよい/ 色壁は人間の感情を左右する/ 壁の色を選ぶときは薄目の色を選ぶ/ 室内の換気口はプロパンガスでは下に、都市ガスでは上に/ フードの正しい付け方/ 手抜き排気筒は事故のもと/ 風呂場での心臓麻痺はなぜ多い/ 蛍光灯は二本一緒につけないと目が疲れる/ 暗い部屋でテレビを見ると目が疲れるのはなぜ/ 配管ミスは病気を招く/ 排水が凍る場合はトラップの水も抜く/ 和風便器は痔や卒中の原因となる/ 陸屋根は天井高を高くしないと夏暑い/ 流しの隣りにコンロ台を置くのは危険/ 屋根の断熱材はどこに/ 騒音は住宅内でも防げるか/ 地震の時は間仕切り壁に近づかない/ 地震のときの逃げ場と危険な家具の配置/ 鉄筋コンクリートの建物は地震に強いか/ 台風や地震のときはガラス窓は危険/ 台風の多いところでは、屋根の形や構造に気をつける/

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