T字型道路の突き当たりの敷地

 自動車の騒音というものはまことにうるさくていやなものです。道路の側に住んでいると、どうして自動車などといううるさいものができたのだろうといつも考えさせられます。この道路の中でも特にうるさいのが「十字路」と「T字路」の道路であり、次が信号機のある附近です。もちろん、十字路やT字路にも信号機はついていますが、十字路やT字路は交通量の多いことと、角を曲がろうとする自動車のブレーキの音と、さらに赤信号による急停車時のブレーキの音、出発の時に出すエンジンの音などが全部重なるので一番うるさい場所となるのです。
 あの自動車の急停車する「キー」という音などは毎日聞いていてもいやなものです。何回かに一回は事故かなとつい外に飛び出してしまうこともあります。大型の自動車ほど大きい音を出します。このほかに音のひどいのは「傾斜路」です。傾斜路には信号機の付いていることはほとんどないから昇り坂を車が昇るときに出すエンジンの音です。力のない自動車ほど大きな音を出しているようです。エンジンをフル回転して走っている時、音は大きい車になると八十本から九十ホンになります。自動車に乗っている人はあまり気にならないのでしょうが周辺の者はいい迷惑です。
 T字路は音のほかにもう一つ車の被害の起きやすい問題があります。これはときどき自動車が家の中に突き込んでくることです。騒音はある程度防ぐこともできますが、自動車が突き込んで来るのを防ぐのは難しい。もちろん、自動車の運転手が一人々々が各自気を付ければすむことではありますが、ほんとうに自動車の運転手が気を付けるならば交通事故なんていうものはなくなってしまいます。悪質な運転手がいるかぎりこの交通事故は減少してきません。
 新聞の報道によればT字路にある住宅で一軒の家で三回も四回も自動車に入り込まれた家もあるようです。自衛手段として家の前に石を積んだり、コンクリートの厚い壁を道ったりしている家もあります。こんなことをしてまで住まなければならないのなら、やはりはじめからT字路の突き当たりの土地など買わない方が良いでしょう。

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 山を切り開いた土地では、どうしても山を削り取った部分と、削り取った土を盛り土した部分が出来てきます。これは、必ずしも段々畑のように土地が一段々々と高くなっている土地でなくても、山を崩した平地でも同じことです。この切り取った方は、住宅を建てても切り取ったものであるから地盤も比較的安定しており別に支障はありません。しかし、切り取った土を盛り土した方の土地は大変考えものです。
 盛り土した土地の地盤が安定するのには、通常数年かかるといわれている。最近は数年どころか数日にしてローラーで圧し、売り出されているものが多いが、このローラーでならしたものというものがくせものです。一見するとたしかにローラーでならした土地はもうすっかり地盤が安定し、沈下などしないような感じになります。しかし、これがひとたび雨が降ったあとにその土地に行って見ると土地全体が軟らかくなり、靴などはいて行くとずぶずぶとうまることがあります。
 砂地の場合は、そのようなことのない場合もありますが、やはり地盤全体としては、一日に何ミリか沈下しているはずです。十分沈下してから家を建てるなら安全ですが、この沈下が十分行われず、そのまま家を建てたりするととんでもないことになります。前述のいわゆる不同沈下現象を起こしてくるのです。もちろん、不同沈下現象を起こせば、家が傾斜し、ひいては家が倒れることになりかねません。また、これを倒れないようにしっかりしたものとするためには金がかかります。同じ値段で同じ土地を買うならば、やはり盛り土の土地でなく、切り土の方を買うべきです。

住まい暮らし生活
地盤の悪い土地は高くつく/ 北向きに傾斜した土地は病人をつくる/ T字型道路の突き当たりの敷地/ 歩道橋の近くの敷地は危険/ 川や崖地の近くの敷地は危険/ 冬でも日当りを良くするための敷地の広さ/ 敷地を買う前に専門家に相談しましょう/ 部屋面積の二倍が建物の延べ床面積になる/ 家の広さはどれだけあればよいか/ 寝室は専用の方が安眠できる/ 収納スペースはできるだけ多く/ 主婦の労働を軽減するダイニングキッチン/ 狭い住宅に応接間は不要/ 老人の住まいは洋式に/ 基礎がしっかりしていないと床が浮く/ 床の換気は十分に/ 家庭用マンホールが壊れているものが多い/ 基礎と土台はよく繋いでおかないと危険/ 軒や庇の出が少ない建物は早くいたむ/ 地中に入る鉄筋は土に接すると早く腐食する/ 建物の寿命/ コンクリートの軒や庇は落ちやすい/ 陸屋根の雨漏りは簡単に修理できない/ 建物内に作った雨樋は建物を痛める/ 鎹は根元までしっかり打たないと役にたたない/ 一方向にしか向いていない筋かいは役に立たない/ 丈夫な方づえは家を壊す/ 金物を使わない建物は地震に弱い/ 鉄骨は正しい溶接をしていないと危険/ 通路に面して屋根の屋根の流れをつける場合は雪止めを付けないと危険/ 上の階にピアノなどの重い物を載せるのは危険/ 野縁の材料が悪いと天井が落ちるので危険/ 手すりの幅は子どもの頭より細くしないと危険/ 窓の格子は付けないににこしたことはない/ 輸入材は性質を調べて使わないと建物の痛みが早い/ 建具の手抜きは子どもがケガをする/ 畳は便所の床より汚れている/ 結露は仕上材で防げる/ 白い天井は子どもの知育を遅らせる/ 子供部屋には化粧壁を使わない方がよい/ 色壁は人間の感情を左右する/ 壁の色を選ぶときは薄目の色を選ぶ/ 室内の換気口はプロパンガスでは下に、都市ガスでは上に/ フードの正しい付け方/ 手抜き排気筒は事故のもと/ 風呂場での心臓麻痺はなぜ多い/ 蛍光灯は二本一緒につけないと目が疲れる/ 暗い部屋でテレビを見ると目が疲れるのはなぜ/ 配管ミスは病気を招く/ 排水が凍る場合はトラップの水も抜く/ 和風便器は痔や卒中の原因となる/ 陸屋根は天井高を高くしないと夏暑い/ 流しの隣りにコンロ台を置くのは危険/ 屋根の断熱材はどこに/ 騒音は住宅内でも防げるか/ 地震の時は間仕切り壁に近づかない/ 地震のときの逃げ場と危険な家具の配置/ 鉄筋コンクリートの建物は地震に強いか/ 台風や地震のときはガラス窓は危険/ 台風の多いところでは、屋根の形や構造に気をつける/

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