歩道橋の近くの敷地は危険

 自動車事故から人間の生命をまもるためと称して、さかんに道路に歩道橋や地下道を造られてきました。本来、力のある自動車が大手を振って平地を走り、力のない人間が階段の昇り降りをするなどということはまことにけしがらん話であって、本末転倒もはなはだしいことです。しかも、この歩道橋が年々数を増しているのであるから、さぞかし人身事故は減っているかと思うと決して減っていないような感があります。もちろん、年々自動車の台数も増えているので、その比率からすれば減っているのかも知れませんが、ただなんとなく厨に落ちない話です。

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 この歩道橋の話で、歩道橋ができても一向に人身事故が減らないという例があります。これは、別に健康な人の場合ではありません。つまり、老人とか身体障害者の話です。老人や身体障害者の話となると一般に関心のうすい人がほとんどですが、人間はいずれ老人になり、あるいは身体障害者になることもありえるのです。今日、車椅子を利用している人たちの多くは、昨日まで健康で普通の人と変わらない生活をしてきたのですが、ある日突然、事故に会い歩けなくなり、やむをえず車椅子に乗ったり、松葉杖をついたりしている人もかなり多いことをわすれてはなりません。
 この人たちは歩道橋を渡ることができない。老人は歩けるではないかという意見もあるが、人間年をとって老人になると平衡感覚が鈍くなり、すぐ転びやすくなります。さらに、年をとると高所恐怖症になる人が多い。どうも足が地についていないと不安感が高くなるらしい。これは私たちでも同じです。この人たちはどうしても歩道橋を渡って歩くことが苦手です。そこで少しぐらい離れていても横断歩道があればそこまで歩いて向かい側に渡るようになります。これはよく見られる風景です。しかし少し、歩いて横断歩道のある場合はまだしもよい。最近は歩道橋ができるとどうしても横断歩道は危険であるからと取り去ってしまう。これはドライバーにとっては、当然のことらしい。歩道橋があるので近くに横断歩道などあるはずがないと思いこみ、つい車をとばしてしまうらしい。そこで取り去られたあとどうするかというと、やはり歩道橋を渡るのはこわいので、車道を渡ってはねられてしまうのです。
 特に道路上における老人の死亡事故を調べてみるとこのようなケースが多い。つい先日も従兄の子供の結婚式に招かれて行ったときのことです。結婚式であるので親戚中の老人が集まった。たまたま従兄の家の近くに新しく歩道橋ができてその話になった。老人の方々はだれも歩道橋を渡ってこなかったということです。よって、歩道橋の近くの住まいはまことに危険です。

住まい暮らし生活
地盤の悪い土地は高くつく/ 北向きに傾斜した土地は病人をつくる/ T字型道路の突き当たりの敷地/ 歩道橋の近くの敷地は危険/ 川や崖地の近くの敷地は危険/ 冬でも日当りを良くするための敷地の広さ/ 敷地を買う前に専門家に相談しましょう/ 部屋面積の二倍が建物の延べ床面積になる/ 家の広さはどれだけあればよいか/ 寝室は専用の方が安眠できる/ 収納スペースはできるだけ多く/ 主婦の労働を軽減するダイニングキッチン/ 狭い住宅に応接間は不要/ 老人の住まいは洋式に/ 基礎がしっかりしていないと床が浮く/ 床の換気は十分に/ 家庭用マンホールが壊れているものが多い/ 基礎と土台はよく繋いでおかないと危険/ 軒や庇の出が少ない建物は早くいたむ/ 地中に入る鉄筋は土に接すると早く腐食する/ 建物の寿命/ コンクリートの軒や庇は落ちやすい/ 陸屋根の雨漏りは簡単に修理できない/ 建物内に作った雨樋は建物を痛める/ 鎹は根元までしっかり打たないと役にたたない/ 一方向にしか向いていない筋かいは役に立たない/ 丈夫な方づえは家を壊す/ 金物を使わない建物は地震に弱い/ 鉄骨は正しい溶接をしていないと危険/ 通路に面して屋根の屋根の流れをつける場合は雪止めを付けないと危険/ 上の階にピアノなどの重い物を載せるのは危険/ 野縁の材料が悪いと天井が落ちるので危険/ 手すりの幅は子どもの頭より細くしないと危険/ 窓の格子は付けないににこしたことはない/ 輸入材は性質を調べて使わないと建物の痛みが早い/ 建具の手抜きは子どもがケガをする/ 畳は便所の床より汚れている/ 結露は仕上材で防げる/ 白い天井は子どもの知育を遅らせる/ 子供部屋には化粧壁を使わない方がよい/ 色壁は人間の感情を左右する/ 壁の色を選ぶときは薄目の色を選ぶ/ 室内の換気口はプロパンガスでは下に、都市ガスでは上に/ フードの正しい付け方/ 手抜き排気筒は事故のもと/ 風呂場での心臓麻痺はなぜ多い/ 蛍光灯は二本一緒につけないと目が疲れる/ 暗い部屋でテレビを見ると目が疲れるのはなぜ/ 配管ミスは病気を招く/ 排水が凍る場合はトラップの水も抜く/ 和風便器は痔や卒中の原因となる/ 陸屋根は天井高を高くしないと夏暑い/ 流しの隣りにコンロ台を置くのは危険/ 屋根の断熱材はどこに/ 騒音は住宅内でも防げるか/ 地震の時は間仕切り壁に近づかない/ 地震のときの逃げ場と危険な家具の配置/ 鉄筋コンクリートの建物は地震に強いか/ 台風や地震のときはガラス窓は危険/ 台風の多いところでは、屋根の形や構造に気をつける/

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