家の広さはどれだけあればよいか

 日本の住宅の家賃は世界一高いといわれています。政府は盛んに持ち家制度を奨励していますが、こう土地が高ければ普通のサラリーマンには手が出ません。やはり借家ということになってしまいます。この借家の家賃が世界一高いのであるから、家の広さなどということはいちいち文句もつけられません。
 以前に、小学校の運動場や体育館などで、子供が二人だけ入れてその遊び方を観察したことがありました。子供は決して中央に出てきません。いつも隅の方にじっとしています。これは大人でも同じです。広い大広間のある旅館などに行くと、必ず隅の方に人々は陣取ってくる。初めから中央に座る人はまずない。落ちつかないためです。このことから考えると、どうも家というものは広すぎてもいけないようです。では狭い方がよいかというと、朝から晩まで子供や奥さんと鼻つき合わせているのも夫婦げんかの種になるぐらいが関の山で、やはりあまりよくありません。昔の日本の住宅であると、玄関を広く取ったり、応接間を広くとったり、便所は玄関の近くに作ったり、来客中心に住宅を造っていました。現代は、こんなことをしていたら自分の住む場所がなくなってしまいます。やはり、家族中心の住宅を造ることが大切です。広さは、夫婦二人で五十平米これに学齢前の子供一人増えるごとに十平米小中学生・高校生で一人当たり十五平米、大学生以上と老人一人につき二十平米を加えるのが良いとされていますが、現在の住宅難の時代には、なかなかこれだけの住宅を確保するのは難しいことです。

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 もちろん、あまり大きくなると、精神的に不安感をいだくようになるのであまりよくありませんが、狭すぎるのもまことに考えものです。現在でも、四畳半に親子三人とか、親子四人という家庭も、ざらにあります。早く住宅政策と、土地政策を改めないかぎり、弊害がいろいろ現われ、日本の国の重要な問題に発展しそうです。
 少し古い話ですが、家が狭いため、押し入れを利用して寝ていた子供が窒息死したことがありました。押し入れの戸を密閉していたために起こったことですが、押し入れをベッド代わりに利用している人はいまでも多い。押し入れを利用するのも、狭い家の場合には、子供が居る場合圧死させることもないので便利なこともありますが、押し入れを利用する場合には、かならず戸を開けて使うようにしないと危険です。
 人間が一人生活するのに必要な空気の量は一時間に三十五立法メートル必要とされています。
 これから計算すると、大人一人が生活するために必要な部屋の広さは、天井高をニ・ニmとすると約十五立方メートルに換算すると約四畳半の部屋に大人一人ということになります。
 しかし、現実には四畳半の部屋に三人も四人も生活している家庭もあります。これはどうしてかというと、日本の木造家屋は、いくら密閉しているようでも、実際には隙間だらけだからです。この隙間から自然に空気が入れ代わっているのです。これを自然換気といいます。木造住宅の場合だと、この自然換気回数が一時間に三回から四回行われているので、木造住宅だと四畳半で最高三・四人は大丈夫なことになる。しかし、鉄筋コンクリートの建物では、この自然換気回数が一時間に一回から二回程度に下がるので、鉄筋コンクリートの建物では一・二人が限界ということになります。これは部屋の中に何も置いていない場合のことであるから、タンスや机が置いてある場合にはこれより少なくなる。さらに冬季ストーブなどを利用する場合には、空気中の酸素を消費するので注意を要します。
 なお空気の汚れを測定する方法としては、臭気による方法もあるが、日本では、炭酸ガス測定法を取っている。これは空気中の中の炭酸ガスが〇・一パーセント以上になると空気が汚れていることにしているが、空気中の炭酸ガスが〇・一以上となるためには、空気が三十五立法メートルの室中に大人が一人入っていると一時間かかるのを基準にしています。もちろん、子供の場合にはそれ以下ですみますが、子供の場合は、おおまかに大人の半分として考えればよいでしょう。
 これは別に窒息死の限界を示す数字ではありませんが、空気が汚れる限界とされています。

住まい暮らし生活
地盤の悪い土地は高くつく/ 北向きに傾斜した土地は病人をつくる/ T字型道路の突き当たりの敷地/ 歩道橋の近くの敷地は危険/ 川や崖地の近くの敷地は危険/ 冬でも日当りを良くするための敷地の広さ/ 敷地を買う前に専門家に相談しましょう/ 部屋面積の二倍が建物の延べ床面積になる/ 家の広さはどれだけあればよいか/ 寝室は専用の方が安眠できる/ 収納スペースはできるだけ多く/ 主婦の労働を軽減するダイニングキッチン/ 狭い住宅に応接間は不要/ 老人の住まいは洋式に/ 基礎がしっかりしていないと床が浮く/ 床の換気は十分に/ 家庭用マンホールが壊れているものが多い/ 基礎と土台はよく繋いでおかないと危険/ 軒や庇の出が少ない建物は早くいたむ/ 地中に入る鉄筋は土に接すると早く腐食する/ 建物の寿命/ コンクリートの軒や庇は落ちやすい/ 陸屋根の雨漏りは簡単に修理できない/ 建物内に作った雨樋は建物を痛める/ 鎹は根元までしっかり打たないと役にたたない/ 一方向にしか向いていない筋かいは役に立たない/ 丈夫な方づえは家を壊す/ 金物を使わない建物は地震に弱い/ 鉄骨は正しい溶接をしていないと危険/ 通路に面して屋根の屋根の流れをつける場合は雪止めを付けないと危険/ 上の階にピアノなどの重い物を載せるのは危険/ 野縁の材料が悪いと天井が落ちるので危険/ 手すりの幅は子どもの頭より細くしないと危険/ 窓の格子は付けないににこしたことはない/ 輸入材は性質を調べて使わないと建物の痛みが早い/ 建具の手抜きは子どもがケガをする/ 畳は便所の床より汚れている/ 結露は仕上材で防げる/ 白い天井は子どもの知育を遅らせる/ 子供部屋には化粧壁を使わない方がよい/ 色壁は人間の感情を左右する/ 壁の色を選ぶときは薄目の色を選ぶ/ 室内の換気口はプロパンガスでは下に、都市ガスでは上に/ フードの正しい付け方/ 手抜き排気筒は事故のもと/ 風呂場での心臓麻痺はなぜ多い/ 蛍光灯は二本一緒につけないと目が疲れる/ 暗い部屋でテレビを見ると目が疲れるのはなぜ/ 配管ミスは病気を招く/ 排水が凍る場合はトラップの水も抜く/ 和風便器は痔や卒中の原因となる/ 陸屋根は天井高を高くしないと夏暑い/ 流しの隣りにコンロ台を置くのは危険/ 屋根の断熱材はどこに/ 騒音は住宅内でも防げるか/ 地震の時は間仕切り壁に近づかない/ 地震のときの逃げ場と危険な家具の配置/ 鉄筋コンクリートの建物は地震に強いか/ 台風や地震のときはガラス窓は危険/ 台風の多いところでは、屋根の形や構造に気をつける/

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