寝室は専用の方が安眠できる

 寝室はどんな人でも一日の三分の一の時間はここで過ごすのが普通である。だから、寝ている間だからどんな所でも良いというものではありません。人間寝ているときでも、休の働きが止まっているものではありません。寝ていても体のそれぞれの器官は働いているものです。そのため寝ていても疲れることもあるし、いらいらして熟睡できないこともあります。体をほんとうに休めるためには安眠できる寝室である必要があります。安眠できる雰囲気をつくるためにはやはり専用であった方が良いでしょう。

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 寝室の専用の利点はいろいろありますが、不潔にならないこと、プライバシーが保てること、雰囲気を保てることなどが挙げられます。これも畳よりベッドの方が良い。ベッドといっても最近出回っている何とかソフトというような柔らかいベッドであるなら畳の方がむしろよい。あの柔らかい何とかソフトというものはくせものです。あれで寝ると体がかえって疲れたという話は良く聞かれます。柔らかすぎるからです。柔らかすぎるとベッドの中に体が沈み、全身が圧迫されかえって疲れるのです。ようするにベッドは硬いベッドが良いということです。
 そして寝室の位置は便所とか浴室、洗面所に近い位置を選ぶ。朝起きて、寝ぼけまなこを人の目にさらすのはあまりいいものではありません。他人に顔を会わせるのはやはり顔を洗ってからにしたい。特に鳥の巣のような顛で、はれぼったい目をした女性など見られたものではありません。
 次に寝室の中はムードを作ること。これはまことに大切なことです。独身でもやはり寝室だけはムードを作りたい。ムードを作るということは何も最近の写真を張ることではない。別に張って悪いということではないが、寝る前の印象というものは寝てから安眠できるかどうかに大きく影響する。なんとなくいかつい部屋で眠るのは安眠できない原因になります。やはり暖かく、やわらかい雰囲気がほしい。さらに音楽が入ったり、照明に工夫をこらすのも最良の方法です。ただし照明は局部照明でやわらかい光が一番よい。それも全体を明るくするよりは、照明効果を考え、頭の上や壁面や、それぞれに局部照明をするのが一番よい。そのほか寝室に置かれるものとしては、化粧机や、洋服ダンス、収納戸だな、テーブル、椅子などがあります。ベッドだけ置ければよいということで狭い寝室を造ったりすると更衣ができなくなります。洋服ダンスが納戸にあったりするのは誠に不便なものです。いちいち更衣のたびに納戸までとりに行かなければなりません。やはり寝室は専用として、せめてこの程度のものは置けるようにしたい。最後に、寝室では頭の上に物を置いてはならないということです。これは昔からいいつたえられていることですが、地震のときなど寝ているうちに落ちてこないとはだれも保証してくれないからである。
 私の家の風呂場は便所と洗面所と風呂場が連続して玄関の側にあります。便所と洗面所と風呂場が隣接した住宅という型は一時流行した型です。この方法は、給排水などの設備工事が安くできるので今でもよく並べて造られる良い方法ではあります。このうち便所が玄関の最も近くにあるのは来客を考えてのことでしょう。昔から住宅で来客中心に考えられた住宅はほとんどこの便所が玄関の近くに設けられています。
 しかし、どうも風呂場が玄関のすぐ前にあるのは困る。公社が建てた分譲住宅団地にこのようなものが多い。どうしてこんな設計をするのかわかりませんがどの家も困っているらしい。私の家でも家内などおちおちとゆっくり風呂にも入っていられないといつもこぼしています。男ならまだしも女性ならば「いまちょうど風呂に入っていまして」などと裸で人と応対するわけにもいきません。いつも風呂に入るときは、脱衣場に置かれた着がえを何度も何度もたしかめて入り、いつ来客があるか、いつ来客があるかと気にしながら入り、さらに風呂から上がるときも、急いで着替えをして、鏡のある部屋に走っていく。そのたびに風呂場が寝室の近くにあったらといつも考えさせられます。自分で建てた建物でないので文句のつけようもないがやはりなんとも不愉快なことです。
 冬などは寒いので、私でも風呂に入るときは下着から着替えまで風呂場の近くに持って行き、すぐ着替えをするが、夏はとてもすぐ着替えをする気になれない。やはり風呂から上がるとしばらくは裸でおり、扇風機にでもあたりながら少しゆっくりしたいものである。これはなにも男性にかぎったことではない。女性だってまったく同じである。女性の場合は風呂から上がって裸で扇風機などにあたっていると、はしたないということになりかねないので誰しもがまんしているのです。風呂場と寝室がつづいていたらそれほど気にすることもないと思われます。寝室というのはあまり他人が入ってこない。他人の入ってこない室であるから多少身だしなみが悪くても構わない。女性にくつろぎをもたせるためには、やはり風呂場と、寝室を隣接させ、玄関からはなるべく話し手やるのが一番よいでしょう。

住まい暮らし生活
地盤の悪い土地は高くつく/ 北向きに傾斜した土地は病人をつくる/ T字型道路の突き当たりの敷地/ 歩道橋の近くの敷地は危険/ 川や崖地の近くの敷地は危険/ 冬でも日当りを良くするための敷地の広さ/ 敷地を買う前に専門家に相談しましょう/ 部屋面積の二倍が建物の延べ床面積になる/ 家の広さはどれだけあればよいか/ 寝室は専用の方が安眠できる/ 収納スペースはできるだけ多く/ 主婦の労働を軽減するダイニングキッチン/ 狭い住宅に応接間は不要/ 老人の住まいは洋式に/ 基礎がしっかりしていないと床が浮く/ 床の換気は十分に/ 家庭用マンホールが壊れているものが多い/ 基礎と土台はよく繋いでおかないと危険/ 軒や庇の出が少ない建物は早くいたむ/ 地中に入る鉄筋は土に接すると早く腐食する/ 建物の寿命/ コンクリートの軒や庇は落ちやすい/ 陸屋根の雨漏りは簡単に修理できない/ 建物内に作った雨樋は建物を痛める/ 鎹は根元までしっかり打たないと役にたたない/ 一方向にしか向いていない筋かいは役に立たない/ 丈夫な方づえは家を壊す/ 金物を使わない建物は地震に弱い/ 鉄骨は正しい溶接をしていないと危険/ 通路に面して屋根の屋根の流れをつける場合は雪止めを付けないと危険/ 上の階にピアノなどの重い物を載せるのは危険/ 野縁の材料が悪いと天井が落ちるので危険/ 手すりの幅は子どもの頭より細くしないと危険/ 窓の格子は付けないににこしたことはない/ 輸入材は性質を調べて使わないと建物の痛みが早い/ 建具の手抜きは子どもがケガをする/ 畳は便所の床より汚れている/ 結露は仕上材で防げる/ 白い天井は子どもの知育を遅らせる/ 子供部屋には化粧壁を使わない方がよい/ 色壁は人間の感情を左右する/ 壁の色を選ぶときは薄目の色を選ぶ/ 室内の換気口はプロパンガスでは下に、都市ガスでは上に/ フードの正しい付け方/ 手抜き排気筒は事故のもと/ 風呂場での心臓麻痺はなぜ多い/ 蛍光灯は二本一緒につけないと目が疲れる/ 暗い部屋でテレビを見ると目が疲れるのはなぜ/ 配管ミスは病気を招く/ 排水が凍る場合はトラップの水も抜く/ 和風便器は痔や卒中の原因となる/ 陸屋根は天井高を高くしないと夏暑い/ 流しの隣りにコンロ台を置くのは危険/ 屋根の断熱材はどこに/ 騒音は住宅内でも防げるか/ 地震の時は間仕切り壁に近づかない/ 地震のときの逃げ場と危険な家具の配置/ 鉄筋コンクリートの建物は地震に強いか/ 台風や地震のときはガラス窓は危険/ 台風の多いところでは、屋根の形や構造に気をつける/

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