地中に入る鉄筋は土に接すると早く腐食する

 コンクリートという材料は上から押し潰そうという力、これを圧縮力といいますが、この圧縮力に対しては比較的強い強度を発揮しますが、コンクリートを曲げようとする力(曲げ力)や、両端から引っ張る力(引張力)に対しては大変弱くできています。
 コンクリートを使う場合には、この曲げ力や、引張力に対しても丈夫であるように、ほとんど鉄筋を入れて補強しています。これは何も鉄筋でないとだめということではありませんが、鉄がコンクリートの補強に最も適していること、加工がしやすいことなどから、今では鉄筋以外には使われていません。

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 この鉄筋を使う場合には、使う位置、そこに加えられる荷重の予測、などにより鉄筋の太さや、本数を何本入れればよいか決められています。この鉄筋ですが、ときどき工事現場を見ているとまことにいいかげんに入れている例が数少なくありません。
 地中でも地下水があるのでやはり鉄は錆びやすい。ただし地中で鉄を使う場合には、コンクリートの中に埋め込まれているのであるから別に支障がないのではないかという見方もありますが、コンクリートは残念ながら完全に防水する働きを持っていません。そのため、水はコンクリートの中に少しずつ浸透して、鉄筋をいためることになります。
 これを防ぐために、地中の鉄筋は空中に出ている部分よりコンクリートの覆い、これを専門用語で被厚(かぶりあつ)といいますが、この被厚を余計にしておかなければなりません。この被厚は地中では六cm以上設けることとされているのですが、実際は鉄筋が入っていればよいのではないかということで、被厚は実にいいかげんなものが多い。特に鉄筋を組み入れたあとでよくかたまらない工事中からその上を平気で歩いているのを見かけますが、注意しておかないと建物が早くいたむ原因となります。

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