鎹は根元までしっかり打たないと役にたたない

 子は鎹(かすがい)という諺があります。最近は、子供がいても夫婦別れする人が、以前に比べ多少増えているらしいが、やはり、子供がいると家庭円満になり、明るい家庭づくりが出来るようです。
 この鎹(かすがい)というのは二つのものをつなぎとめる役割をはたすことをいうものですが、このことから建築では、木材をかたくつなぐための釘をさし、釘の爪が互いに直角をなしている、手違鎹(てちがいかすがい)、一端は折れ曲り他端は短冊形をして釘穴のある、目鎹(めかすがい)などがあります。手抜き工事ではこの鎹が実にいいかげんなものが多い。

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 建築の設計図の段階では、この鎹の位置まで描かれているものはまずない。しかし、木材と木材の接合部分で、横ずれしたり技けたりしそうなところには、かならずこの鎹か、そのほかの接合用金物(ジベル、かた折り金物、箱金物など)で、しっかりと接合しておくのが常識です。
 しかし、実際にこの鎹を使用している例を見るとただなんとなく取りつけているだけで、その役目をはたしそうにないものが多い。私がこれまで依頼され工事を見た範囲だけでも半分以上の建物ではこの鎹が役に立っていない。その欠陥を示すと、まず必要個所に打っていないもの。形だけは打ってあるがすぐはずれそうなもの、打ち込む位置が悪いもの、鎹の質が悪く役に立ちそうのないもの(これはJISで規定されているがJISの規格外品が多く出回っているらしい)などがあります。
 私が依頼されたものではいくつか注意をして改善してもらったが、実際に工事をしている大工さんは、どういう意味でこの鎹を打つのか、はっきりとわかっていない人もいる。工事があまり進んだ段階で手直しするのはお互いにあまり気分のいいものではない。毎日工事を見ながらこのようなことのないように注意したい。
 地震のとき木造の建物で被害を受けたのをずい分と見て歩きましたが、この鎹をよく打ってあるところでは被害程度が少なくてすんでいます。同じく隣接している建物でも鎹がしっかりしていない建物は倒れたり、傾斜したりあるいは小屋組が外れたり実に惨たんたる有様です。鎹をしっかりと打ってくれないような大工さんは要注意である。やはり鎹は大切なものです。

住まい暮らし生活
地盤の悪い土地は高くつく/ 北向きに傾斜した土地は病人をつくる/ T字型道路の突き当たりの敷地/ 歩道橋の近くの敷地は危険/ 川や崖地の近くの敷地は危険/ 冬でも日当りを良くするための敷地の広さ/ 敷地を買う前に専門家に相談しましょう/ 部屋面積の二倍が建物の延べ床面積になる/ 家の広さはどれだけあればよいか/ 寝室は専用の方が安眠できる/ 収納スペースはできるだけ多く/ 主婦の労働を軽減するダイニングキッチン/ 狭い住宅に応接間は不要/ 老人の住まいは洋式に/ 基礎がしっかりしていないと床が浮く/ 床の換気は十分に/ 家庭用マンホールが壊れているものが多い/ 基礎と土台はよく繋いでおかないと危険/ 軒や庇の出が少ない建物は早くいたむ/ 地中に入る鉄筋は土に接すると早く腐食する/ 建物の寿命/ コンクリートの軒や庇は落ちやすい/ 陸屋根の雨漏りは簡単に修理できない/ 建物内に作った雨樋は建物を痛める/ 鎹は根元までしっかり打たないと役にたたない/ 一方向にしか向いていない筋かいは役に立たない/ 丈夫な方づえは家を壊す/ 金物を使わない建物は地震に弱い/ 鉄骨は正しい溶接をしていないと危険/ 通路に面して屋根の屋根の流れをつける場合は雪止めを付けないと危険/ 上の階にピアノなどの重い物を載せるのは危険/ 野縁の材料が悪いと天井が落ちるので危険/ 手すりの幅は子どもの頭より細くしないと危険/ 窓の格子は付けないににこしたことはない/ 輸入材は性質を調べて使わないと建物の痛みが早い/ 建具の手抜きは子どもがケガをする/ 畳は便所の床より汚れている/ 結露は仕上材で防げる/ 白い天井は子どもの知育を遅らせる/ 子供部屋には化粧壁を使わない方がよい/ 色壁は人間の感情を左右する/ 壁の色を選ぶときは薄目の色を選ぶ/ 室内の換気口はプロパンガスでは下に、都市ガスでは上に/ フードの正しい付け方/ 手抜き排気筒は事故のもと/ 風呂場での心臓麻痺はなぜ多い/ 蛍光灯は二本一緒につけないと目が疲れる/ 暗い部屋でテレビを見ると目が疲れるのはなぜ/ 配管ミスは病気を招く/ 排水が凍る場合はトラップの水も抜く/ 和風便器は痔や卒中の原因となる/ 陸屋根は天井高を高くしないと夏暑い/ 流しの隣りにコンロ台を置くのは危険/ 屋根の断熱材はどこに/ 騒音は住宅内でも防げるか/ 地震の時は間仕切り壁に近づかない/ 地震のときの逃げ場と危険な家具の配置/ 鉄筋コンクリートの建物は地震に強いか/ 台風や地震のときはガラス窓は危険/ 台風の多いところでは、屋根の形や構造に気をつける/

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