上の階にピアノなどの重い物を載せるのは危険

 東京都の体育館は一、二階の観覧席が満員になっても三階には人を入れないということです。これは、東京都の体育館の構造設計を担当した斎藤先生から聴いた詣であるのでほんとうのことでしょう。あの建物は、三階の部分だけ荷重計算が満員のときの計算をしていないということです。
 このようにあらかじめどのような荷重計算をしたか知っていれば問題はありません。いくら満員になってもそれ以上の人数を入れなければよいからです。
 しかし、現実には民間の建物であったりするとどうしても満員になるとそれ以上の人員を入れてしまうものです。映画館の二階座席が落下して、大量の死亡者や怪我人が出たりすることは以前はよくあることでした。これはそのほとんどが定員以上の人員を入れたために起こった事故です。これは決して設計上のミスや、工事の施工上のミスではない。あきらかに建物の監理者の責任です。

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 建物の二階部分が落ちて怪我人の出るのは、何も体育館や映画館にかぎったことではありません。一般の住宅でも起こりうることです。これも決して設計ミスや工事ミスではありません。計算以上の重いものを載せるためです。
 この床の計算は普通特に指定のない場合には、住宅の居室、住宅以外の建築物における寝室または病室では床の構造計算をするのにその積載荷重か一平米当たり百八十キログラムの計算でするので、それ以上の積載荷重をかけると床は落ちて技けてしまうものです。これは、一平米につき、大体大人三人がその上に乗った計算です。
 一般の事務所や、百貨店などではこれを一平米当たり三百キログラムとしているので、住宅の場合はずい分と少な目にしているのです。これ以上の重い物を載せようとする場合には、設計の段階で設計者にあらかじめ、ここにピアノを置くとか本棚を置くとか、せめて重いものだけは知らせておくべきです。でき上がったあとで、どうしても上に載せなければならない場合にはその重さを一度量ってておくべきです。

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