野縁の材料が悪いと天井が落ちるので危険

 だいぶ前に、新聞を見ていたらプレハブ住宅の天井が落ちてきた欠陥住宅の話がでていました。天井が落ちてくるのはなにもプレハブ住宅にかぎったことではないでしょうが、やはりプレハブの場合になると下請業者の手抜き工事が多いためか、天井の落ちるのが多いのかも知れない。
 この天井とは、本来建物の骨組の強さに直接に関係がなく、そのおもな目的は、部屋の上部にある屋根の小屋組、あるいは階上の床の骨組を隠すことであり、同時に防塵、防音、防火、防暑、防寒などの役目をはたすことを目的としているのが普通です。このほかにも、外部から入る光を天井に反射させて、光が部屋の奥まで入ることを目的としたり、また建築の設備工事の面からいうと、天井裏に電気配線や、給排水管または排気ダクトなどを隠すことに利用することもあります。
 いずれにしても構造上主要な役割をはたすものでないためか、天井ぐらい落ちても死に至ることはないという安易さからか、手抜きをするのでしょう。この天井の手抜きは、どうもつり天井が最も多いらしい。

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 つり天井とは、天井上部の小屋組または床組から、ある間隔でつり木を出し天井をつるしたものであるが、建築の構造体が木骨造りであるか、鉄筋コンクリート造りであるか、鉄骨造りであるかによってその方法も多少変わって来ます。また天井下地が、木造下地であるのか鉄骨下地であるのかによっても変わってきます。木骨造建築では、一般に小屋ばり、または階上床ばりに渡した天井つり木受けにつり木を取り付け、これに野縁をつり、野縁に天井仕上げ材を打ち付けるのが普通です。
 コンクリート造りの場合は、スラブ下に埋め込んだインサート(鉄製つり木)と呼ぶ金物に長ボルトをさし込んでつり金物とし、これに山形鋼と呼ばれる鉄の細長い材料で野縁をつり、天井仕上げ材はこれにビス止め、あるいははめこむようにしておくものであるが、つり天井で落ちるのはこのつり木と野縁部分の接合個所から落ちるのが多い。
 このほかに天井の構造形式では、直張り天井、直塗り天井などがありますが、直張り天井では、つり木を用いないで、上部の小屋組、または床組に直接天井を打ち上げるので、直接天井全体が同時に落ちることは少ないが、下から打ち上げた釘が抜けて、一枚々々が落ちることがあります。これは野縁の材料が柔らかいと特にくぎが抜けるので気をつけたい。野縁は、くぎの抜けるのをふせぐため普通松を使うがそれ以外の材料は注意を要します。

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