手すりの幅は子どもの頭より細くしないと危険

 二階以上のベランダや窓には危険防止のために手すりをつけるのが常識です。この手すりにはいろいろの種類がある。コンクリートでできたもの、鋳鉄あるいはステンレスでできたものなどが主で、その形も多種多様である。手すりには必ず「手すりこ」というものがついています。手すりの下が壁になっているとどうしても風通しが悪いので、手すりこを設け、風通しをよくするためです。ところが、この手すりこはデザイン的になかなかうまく処理できないものの一つである。そこで建築家は、手すりこをつけないで壁にしたり、手すりこの幅を広くしたりします。

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 これは東京のある二階建ての幼稚園でのことです(一応幼稚園は二階建ては望ましくないとされているのですが、東京のようなところでは土地のないことからやむを得ないのでしょう)。二階のベランダの手すりこの幅を広くとってありました。広くといってもそれほど広いわけではありませんでしたが、それでも二十mぐらいであったろうと思います。幼稚園の方では危険なのでもう少し狭くしてほしいと何度か要望したらしい。しかし、建築家はデザインが悪くなるからという理由でとうとう改めてくれなかったらしい。この幼稚園で案の定この手すりこから幼児が落ちてしまいました。幸いケガ程度ですんでしまったが、幼稚園では困ってしまっていました。このような例は公営住宅やマンション、一般住宅でもかなり多く見られます。建築家はよくデザインを優先して危険なことを忘れがちです。気を付けたいものです。これもその例の一つですが、手すりこというものは、子供の頭が入るようではなりません。子供というものは、身体よりは頭の方が大きい。当然のことながら頭が大きいため頭が通れば身体はすりぬけてしまいます。さらに、子供のしまつが悪いのは、どんな狭い手すりこでも頭を通して見たがるものです。少し大きくなると身体より頭の方が小さくなりますが、幼児の段階ではとても危険です。もちろん、身体の方が大きかったためにかえって首つりのような状態になって死んだ子供もいるがこれは数少ない。落ちてしまってはどうしようもない。これが三階以上となると生命は助からない。生命が大切なのか、デザインが大切なのか建築家はもう一度考えなおす必要があります。どんなにデザインが大切でも生命に替えることが出来ません。このほかにもデザインと称してあぶない建築物が建てられることもあります。特に有名な建築家に結構多い。デザイン、デザインといって利用者の意見を聴かないような建築家には設計などたのむべきではありません。

住まい暮らし生活
地盤の悪い土地は高くつく/ 北向きに傾斜した土地は病人をつくる/ T字型道路の突き当たりの敷地/ 歩道橋の近くの敷地は危険/ 川や崖地の近くの敷地は危険/ 冬でも日当りを良くするための敷地の広さ/ 敷地を買う前に専門家に相談しましょう/ 部屋面積の二倍が建物の延べ床面積になる/ 家の広さはどれだけあればよいか/ 寝室は専用の方が安眠できる/ 収納スペースはできるだけ多く/ 主婦の労働を軽減するダイニングキッチン/ 狭い住宅に応接間は不要/ 老人の住まいは洋式に/ 基礎がしっかりしていないと床が浮く/ 床の換気は十分に/ 家庭用マンホールが壊れているものが多い/ 基礎と土台はよく繋いでおかないと危険/ 軒や庇の出が少ない建物は早くいたむ/ 地中に入る鉄筋は土に接すると早く腐食する/ 建物の寿命/ コンクリートの軒や庇は落ちやすい/ 陸屋根の雨漏りは簡単に修理できない/ 建物内に作った雨樋は建物を痛める/ 鎹は根元までしっかり打たないと役にたたない/ 一方向にしか向いていない筋かいは役に立たない/ 丈夫な方づえは家を壊す/ 金物を使わない建物は地震に弱い/ 鉄骨は正しい溶接をしていないと危険/ 通路に面して屋根の屋根の流れをつける場合は雪止めを付けないと危険/ 上の階にピアノなどの重い物を載せるのは危険/ 野縁の材料が悪いと天井が落ちるので危険/ 手すりの幅は子どもの頭より細くしないと危険/ 窓の格子は付けないににこしたことはない/ 輸入材は性質を調べて使わないと建物の痛みが早い/ 建具の手抜きは子どもがケガをする/ 畳は便所の床より汚れている/ 結露は仕上材で防げる/ 白い天井は子どもの知育を遅らせる/ 子供部屋には化粧壁を使わない方がよい/ 色壁は人間の感情を左右する/ 壁の色を選ぶときは薄目の色を選ぶ/ 室内の換気口はプロパンガスでは下に、都市ガスでは上に/ フードの正しい付け方/ 手抜き排気筒は事故のもと/ 風呂場での心臓麻痺はなぜ多い/ 蛍光灯は二本一緒につけないと目が疲れる/ 暗い部屋でテレビを見ると目が疲れるのはなぜ/ 配管ミスは病気を招く/ 排水が凍る場合はトラップの水も抜く/ 和風便器は痔や卒中の原因となる/ 陸屋根は天井高を高くしないと夏暑い/ 流しの隣りにコンロ台を置くのは危険/ 屋根の断熱材はどこに/ 騒音は住宅内でも防げるか/ 地震の時は間仕切り壁に近づかない/ 地震のときの逃げ場と危険な家具の配置/ 鉄筋コンクリートの建物は地震に強いか/ 台風や地震のときはガラス窓は危険/ 台風の多いところでは、屋根の形や構造に気をつける/

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