色壁は人間の感情を左右する

 テレビで公開実験をしたときの話です。重さの同じ三十cm四方の四角な箱を二つ作り、一方に白い色を塗り、もう一方に黒い色を塗った。この箱を一人々々にそれぞれ交互に持ってもらってどちらが重いか質問する。一様にみんな黒い方が重いと答えた。白い方が重いと答えた人は一人もいない。何回か持ってみてもらったがそのうち同じかも知れないと答えた人は一人だけで、結局何べんも持っているうちにみんなかえって混乱してしまってはっきりしなかった。この実験は初めてやったものではありません。多くの人が実験をやってみてやはり同じ結果が出ています。同じようにして白い紙と黒い紙を同じ大きさに切り取り、どちらが大きいか並べて質問してみました。答えは、白が大きく、黒が小さいと一様に解答された。この実験も多くの人がやってみて同じ答えが出ています。

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 実際に、色には重さがあったり、大きさがあったりするものではない。人間の視覚による錯覚です。このほかにも同じようなものがいくつかあります。色によって暖かく感じたり寒く感じたり、あるいは遠くに見えたり近くに見えたり、遠く離れていてもよく見えたり見えなかったり、興奮したり沈んだ気持ちになったりする色もあります。これを専門用語で色の感情効果とか、色の視認性とか称しています。建築ではこの効果を応用して室の雰囲気を作るのに役立たせます。色彩のことをよく知っている建築家は、これを応用して重々しい感じや軽快な感じのする室をつくったり、狭い部屋を広く感じさせるようにしたり労働能率を上げるようにしたり、暖かい感じのする部屋にしたり、寒い感じのする部屋にします。しかし、一般的にはこのようなことを考えないで、適当に仕上げの段階で色を決めてしまうことが多い。色は直接人間の生命に影響することは少ないが、長い間に精神的に影響することが多い。
 知らず知らすのうちになんとなくこの家は気分が落ちつかないとか、どうもいらいらして困るとか、なんとなく陰気であるとかいうのは、この色によることも多い。住宅を建てるときに、色は建築家にまかせっぱなしにしないでどんな雰囲気にしてほしいのか要求すべきです。要求してもわからない建築家などおそらくいないでしょうが、そのような人には設計や監理など頼むべきではありません。

住まい暮らし生活
地盤の悪い土地は高くつく/ 北向きに傾斜した土地は病人をつくる/ T字型道路の突き当たりの敷地/ 歩道橋の近くの敷地は危険/ 川や崖地の近くの敷地は危険/ 冬でも日当りを良くするための敷地の広さ/ 敷地を買う前に専門家に相談しましょう/ 部屋面積の二倍が建物の延べ床面積になる/ 家の広さはどれだけあればよいか/ 寝室は専用の方が安眠できる/ 収納スペースはできるだけ多く/ 主婦の労働を軽減するダイニングキッチン/ 狭い住宅に応接間は不要/ 老人の住まいは洋式に/ 基礎がしっかりしていないと床が浮く/ 床の換気は十分に/ 家庭用マンホールが壊れているものが多い/ 基礎と土台はよく繋いでおかないと危険/ 軒や庇の出が少ない建物は早くいたむ/ 地中に入る鉄筋は土に接すると早く腐食する/ 建物の寿命/ コンクリートの軒や庇は落ちやすい/ 陸屋根の雨漏りは簡単に修理できない/ 建物内に作った雨樋は建物を痛める/ 鎹は根元までしっかり打たないと役にたたない/ 一方向にしか向いていない筋かいは役に立たない/ 丈夫な方づえは家を壊す/ 金物を使わない建物は地震に弱い/ 鉄骨は正しい溶接をしていないと危険/ 通路に面して屋根の屋根の流れをつける場合は雪止めを付けないと危険/ 上の階にピアノなどの重い物を載せるのは危険/ 野縁の材料が悪いと天井が落ちるので危険/ 手すりの幅は子どもの頭より細くしないと危険/ 窓の格子は付けないににこしたことはない/ 輸入材は性質を調べて使わないと建物の痛みが早い/ 建具の手抜きは子どもがケガをする/ 畳は便所の床より汚れている/ 結露は仕上材で防げる/ 白い天井は子どもの知育を遅らせる/ 子供部屋には化粧壁を使わない方がよい/ 色壁は人間の感情を左右する/ 壁の色を選ぶときは薄目の色を選ぶ/ 室内の換気口はプロパンガスでは下に、都市ガスでは上に/ フードの正しい付け方/ 手抜き排気筒は事故のもと/ 風呂場での心臓麻痺はなぜ多い/ 蛍光灯は二本一緒につけないと目が疲れる/ 暗い部屋でテレビを見ると目が疲れるのはなぜ/ 配管ミスは病気を招く/ 排水が凍る場合はトラップの水も抜く/ 和風便器は痔や卒中の原因となる/ 陸屋根は天井高を高くしないと夏暑い/ 流しの隣りにコンロ台を置くのは危険/ 屋根の断熱材はどこに/ 騒音は住宅内でも防げるか/ 地震の時は間仕切り壁に近づかない/ 地震のときの逃げ場と危険な家具の配置/ 鉄筋コンクリートの建物は地震に強いか/ 台風や地震のときはガラス窓は危険/ 台風の多いところでは、屋根の形や構造に気をつける/

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