フードの正しい付け方

 出来上がった住宅の台所を見るとガスコンロ台の上にフードが付いていますが、しかし、よくみるとフードを正しく付けている家はほとんどありません。おざなりにフードが付いているというだけで、ほんとうに役に立つのか役に立だないのか考えさせられるものがいくつもあります。ひどいのになると、コンロ台の真上にないものや、コンロ台からずい分離れた高い位置にあるものまであります。付けないよりは付けた方がよいということから付けているのでしょうか、だまって見ているとなにをされるかわからないような工事が実に多い。

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 フードというものは本来、台所のなべや、釜から出てくる臭気や、水蒸気などを室内に広まらないように、広まる前にそれらを一斉に集め、外に押し出してやるものです。この臭気や、水蒸気が室内に広まらないようにするためには、フードはコンロ台の真上になければなりませんい。しかし、コンロ台の真上にあればそれですむかというとそうでもない。やはりコンロ台に近いほど効率はよいわけです。離れていれば離れているほど効率は悪くなる。でもあまりコンロ台に近づけてしまうと、作業に不便をきたすことはもちろん。うっかりすると大きななべや釜はフードの下に入らないということになりかねません。フードとコンロ台の高さはフードの下端の幅、コンロ台の幅によって変わってきます。普通フードの幅は、コンロ台との高さの〇・四倍の張り出しがあれば、臭気や水蒸気はフードの外にあまり逃げないといわれています。ただフードの笠が大きければこれで安心ということではないが、これで一応大丈夫。
 さらに効率よいフードとするためにはこんどは、フードの頸(くび)のところをできるだけ細くすることです。最も有効なフードの頸は、フードの笠状の底の面積と、頚部分の面積の比が十五対一以下であることが最もよいといわれています。フードを付けた場合は、ちょっとしたものだとフードだけでも十分なのであるがやはりフードの中にファンを設けておいたほうが効率は高くなります。もちろん、大規模なものではかならずファンをつけるようにしたいものです。ファンをつけた場合はそのファンの効率にもよりますが、かならずしもコンロ台とフードの高さの〇・四倍の張り出しをつけなくても十分効果を上げることもできる。営業用のフードは検査がうるさいためか、コンロ台とセットになってフードが売り出されているからか、フードは比較的正しく取り付けてあります。住宅用のフードはまことにいいかげんなものが多い。住まいを新築したり、台所を改善する場合には十分注意したいものです。

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