暗い部屋でテレビを見ると目が疲れるのはなぜ

 テレビを見るときは部屋を明るくした方がよい。部屋全体が暗いほうがテレビがよく見えるような感じがしますが、やはり明るいほうがよい。ではどのくらいの明るさがあればよいかというと常識的に新聞が読める程度ということになっています。それは、だいたい百ルックスぐらいの明るさです。しかし、普通新聞を読む明るさは二百ルックス以上が適切であるとされています。では、なぜこのようにテレビを見るのに部屋全体が明るくなければならないのでしょうか。これは一番問題にしなければならないのは明るさの対比現象の問題です。

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 これを専門用語で輝度対比といいますが、この対比が少なければ少ないほど、目が疲れないわけです。目が疲れるのは目が運動をするからです。目を開いていれば、いつも運動しているわけですが、単に横を向いたり前を向いたりすることと違う。カメラのファインダーと同じ現象で、目の瞳孔は、明るいところを見るときはしぼみ、暗いところを見るときは関く。これはその人の意志とは関係なく働いています。暗いところから急に明るいところに出ると目の瞳孔が関いたままになっているので目の瞳孔がしぼむまでしばらくの間まぶしさを感じるのはそのためです。このように目の働きは見る対象物が明るかったり暗かったりすることによって大変な重労働しています。明るさの対比が大きいほどこの現象も大きくなります。このことから明るさの対比を少なくすることが大切で、テレビを見るときは部屋全体を明るくしたほうがよい。明るさの対比は普通十対一ぐらいまでが限界とされています。テレビの明るさは五十ルックス程度であるから、周りが暗いと五十対一程度となってしまって困るのです。照明器具をつける場合もこのことからよほど考えて付けなければなりません。
 最近の照明器具の取り付け方に応接間などでむやみに低い位置に取り付けているのを見かけますがこの原則を知らないからでしょう。また窓をつける場合なども一方しか設けない場合は窓のある方ばかり明るく、反対側は暗くなるがこれも同じことからあまりよくありません。昼間の窓の明るさというものは、曇天の時で三万ルックスから四万ルックスあります。これに対して室の反対側になるとせいぜい五百ルックスどまりです。このときの輝度対比は六十対一から八十対一の差となります。できるだけ部屋の中全体が明るくなるようにしたいものです。
 部屋の明るさは、照明の方法と照明器具の種類によってずい分と変わってきます。住宅の場合一般的な照明の方法としては、天井からの照明の方法と、壁灯による方法、電気スタンドによる方法とがあります。住宅ではほとんどが、天井による照明の方法を取っています。この天井による照明の方法にも、直接照明、間接照明、半間接照明などがあります。いずれも一長一短がありますが、一般的には直接照明が多く使われています。しかし、この照明も部屋の中央の一ヵ所に集中して設けてある例が多い。照明を一ヵ所に集中して設けると、どうしても部屋の周りの方は暗くなります。例えば二十ワットの蛍光灯で、真下の部分が百ルックスのとき中心から二m離れた住設では二十ルックスぐらいに低下します。照明器具はなるべく分散して設けた方が明るさが均一化してよい。
 壁面に向かって作業をする場合にはさらに壁灯による補助照明か、電気スタンドを設けないと手暗がりとなります。照明器具の数は、照明器具の種類や、照明器具の置かれている住設によっても変わります。ただしこのうち笠などに和紙などを使っている例もあるがこのような場合は照明効率もかなり落ちることを注意しておきたい。なお暗い所で、視作業を続けると、目に疲労が起こる。目の疲労は、目の充血、痛み、倦怠感、肩の凝りなどによって現れます。
 目の疲労検査にはいろいろの方法がありますが、目のピントを調節する筋肉の疲れによって測る方法があります。この方法によって、目の調節する筋肉の疲労(調節時間)を測定してみると、暗い照度で目の作業をした場合ほど調節時間が延長しています。つまり細かい作業をする場合には、明るいほど目の疲労が少ないことを意味します。

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