配管ミスは病気を招く

 だいぶ前に、東京の病院で新生児結核が流行したことがありました。原因が不明でしばらくの間大変な騒ぎになりました。その後、原因は空気調節用のダクトが結核病棟と新生児病棟とで連続していて、結核病棟の汚染された空気が新生児病棟に入り込み、その汚染された空気によって新生児に感染していったらしい。病院におけるこのような空気調整用のダクトは本来、伝染病棟と一般病棟は分離して設けるのが原則になっているのに、どこで間違えたのか、原則をわすれてしまったために、起こったものです。このような例はまれにしか見られませんが、一般的な配管のミスというものは数多く見られます。

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 一番多いのは、工業用水の配管と、上水の配管の配管ミスです。これは工場建築でよく見られる例ですが、やはり数年前に水道の水を飲んで大量に赤痢が発生したことがあります。上水道の水を飲んで赤痢が発生したとなると大問題です。ところが工場内だけの感染であったため、工場内の配管をよく調べて見ると、上水道の水と思って飲んでいた水は実際は工業用水であり、工業用水だと思って使っていた水が上水道の水であったために起こった話です。これも前例と同じくついうっかり、設備工事屋が間違った例です、間違わなくても同じような事故が起こった例もあります。
 このほかにもやはり上水道の水を飲んで赤痢が発生した例があります。これは配管クロスによるものです。配管クロスといっても工業用水の配管と上水の配管を一ヵ所でクロスしてしまったのです。
 これも上水、工業用水、排水のそれぞれの管はクロスしてはならないことが原則になっていることですが、やはり間違ったらしい。もう一つ配管ミスの起こりやすい例は、ガス配管と、電気の配管です。これは管そのものの間違いではありません。ガス栓と、電気のコンセントは一応三十m以上離すことになっています。これはガス漏れがしていたときに、電気がショートしたりすると事故になるからです。しかし、実際各家庭の台所などを見ているとこの規定はあまりまもられていないことが多い。事故があってからではおそい、やはり早めに気をつけておくのがよいでしょう。配管ミスは工事が終わってからではなかなかわかりにくいものです。工事中に何度も何度もミスがないか十分調べておく必要があります。

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