屋根の断熱材はどこに

 天井材には断熱性能と、吸音性能が必要です。天井材に吸音性能がないと、室内の音が反響し、室内での会話に残響時間が長くなり、とても気になり言葉がよく聞きとれません。このことはほとんどの人が一度は経験したことがあるでしょう。これは家具の入っていない室内では特にひどいものです。このほかにも、吸音性能がないと、雨の日など、その音が室内に響きとてもうるさいものです。特に夜など雨が降ると、屋根面に落ちる音が天井を伝わって入って来て、誠に耳ざわりで寝つけないことがあります。

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 断熱性能の面では、夏季に対して特に重要な意味をもっています。屋根に当たった日射は、屋根材、屋根下地材、構造材につたわり、屋根裏の温度が極度に高くなります。
 天井がなければ、屋根下面よりの放射熱により、より強い暑さを感じることになります。
 コンクリート造りの建築物では最上限には必ず天井を設けるのが常識であることは先にも述べましたが、この天井を張るだけで、熱損失(熱が下まで伝わってこない比率)が大きくなり、伝わる熱は約1/2近くに減少します。これに断熱材を入れると熱損失はさらに大きくなり、天井を張ったときの1/2、当初の1/4近くに減少します。
 この断熱材には、普通は岩綿、石綿、ソフトテックス、ガラス繊維マット、フォームスチレンなどが使用されていますが、この断熱材を使用するのには、ただ張れば効果が上がるというものではありません。よく木造住宅などで見かけるのに屋根面裏に張っているのを見かけますが、木造建築では、通常、通気のための換気孔が十分にあるから、むしろ冬季の場合の暖房損失も考えて、断熱層は屋根面裏より、天井上面に張るのがよい。鉄筋コンクリートの建物では、天井裏の通気があまりよくないため、屋根面裏に直接張ってもよい。
 どうも建築家や大工さんは、あればよいということからか、あまりその目的と効果をよく考えないで材料を使う傾向にありますが一つ一つ気を付けて使いたいものです。

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