騒音は住宅内でも防げるか

 新幹線や空港の設置がきまるとかならず騒音の問題が起こり反対運動がでてきます。この騒音問題というものはまことにやっかいな問題の一つです。新幹線や飛行機の音をなくせといっても走ったり飛んだりする機械の音をなくすことは不可能に近い。もしそれができるようならとうの昔から音の出ないような電車や飛行機を発明しているはずです。自動車もその意味では同じです。道路の騒音をなくそうと規制を設けているが、肝心の自動車の生産過程の方で規制しないかぎり所詮無理な話なのです。

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 私もかつて東京の甲州街道に面した住宅に住んだことがありますが引っ越してからは毎日騒音との戦いでノイローゼになりそうになり、あまりにもうるさくて、なんとか甲州街道を交通止めにすることが出来ないだろうかと真剣に考えたこともあります。自分の家であれば建築的に対処する方法もあるのですが、なにしろ団地の借家住まいでは手のほどこしようがない。とうとう我慢できなくなって逃げ出してしまったが、ここで生まれた私の子供などはこの騒音にも平気で寝ている。さぞかし子守り歌でも聴いているつもりだったろうか誠にうらやましいかぎりでした。
 また、考えて見れば、海の側や川の側に住んでいる人も同じことです。私などは神経質なせいか、海の波の音や川の流れの音でも同じように眠れません。住んでいる人は別に気にしないらしいがこれも私にとっては騒音の一種です。このように騒音というのは、人によって騒音と感じたり感じなかったりするものです。しかし、この感じ方は日によっても変わってきます。別に音の大きさや、伝わり方からくるものではありません。その日の感情によって変わって来るからおかしなものです。一般的には、この音の規制というものは騒音と人の声の大きさとを比べ人の声が聴きとれる範囲であるかどうかによって規制がきめられるべきなのですが、現在の飛行場や新幹線の音の規制はそれと関係なくきめられているようです。
 人間の話し声は少し大きい声でも人によって違いますがが、だいたい五十五ホンから六十ホンぐらいでしょう。だから本来それが基準となるべきとこを、現実の問題として飛行機、自動車や新幹線の方の音の規制ができないために、騒音の規制レベルを勝手に引き上げているのであるから、むしろその附近の住宅、会社、公共建築物すべてを防音建築に建て替えてやったらどうでしょうか、この防音工事は単に壁や屋根に音の遮音材や、窓を二重窓にするだけでなく、部屋の空調も考えてやらなければだめです。
 要するに、防音効果の大きいのは硝子戸に補強雨戸を組み合わせたものです。

住まい暮らし生活
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