鉄筋コンクリートの建物は地震に強いか

 地震での鉄筋コンクリートの建物の被害は数多く見られています。特に新潟地震では、それまで考えてもいなかった流砂現象という特異な現象が現れ、建物の被害を大きくしたのですが、やはり被害を受けたことには変わりがありません。たまたま私はこの二つの大きな地震の被害調査団に加わって調べて歩いたことがあるため、現代建築は関東大震災級の大地震が来ても絶対安心ですなどということは嘘でもいいきれるものではありません。
 新聞などの報道によると、常に現代建築は関東大震災級でも大丈夫と記されています。しかし、それは理論上のことです。たしかに理論上は関東大震災どころかそれ以上の地質でも現代建築物はびくともしないことになっているだのですが、現実にはかなり被害を受けています。
 さらに、建物には耐用年限のあることを忘れてはいけません。現在、東京都内にある建物でも、鉄筋コンクリート造りの建物といっても鉄筋の入っていない建物があります。これは別に手抜き工事ではなく、鉄筋が古くなって錆びてしまい、なくなってしまったものです。鉄筋コンクリートの建物ではコンクリートの被覆があるので錆びることに気が付かない。本来セメントはアルカリ性なので鉄は錆びにくくなっていますがやはり年数がたてばセメントは中性化し、中に入っている鉄は酸化し錆びてしまうものなのです。このような建物はたぶん地質のときなどはひとたまりもなくくずれ去てしまうでしょう。こう考えてくると、とても現代建築は地質に安全であるなどと過信しないようにしていただきたいものであす。

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 土木工学の地震の専門家と話をしたら、土木工学の分野でも、やはり地質となると未解決の問題が多く、早く解決しないと大地震のときに大変なことになりかねないことを示唆しておられました。特に土木の分野で問題になるのは地中埋設物です。都会では、特に地下鉄あり、地下道あり、下水道あり、危険物がいっぱいあります。理論的にはいずれも危険のないことが計算上保証されているのですが、やはり手抜き工事や、工事ミスなどのことも合わせて考えると不安も大きい。
 水道管やガス管がそうです。この水道管やガス管も、地下埋設物の一つであすが、両端が固定されたまま中央部が振動を起こせば、かならずひび割れが生じる。これが大きくなると水道管やガス管は切断されてしまう。地震のあった後しばらくは水道もガスも使えなかったが、これは水道管やガス管の切断が各所で見られたためです。
 水道管の切断も切断の修理が終わるまでは水が出ないため、伝染病による二次災害の起こりうる可能性はありますが、ガス管の二次災害は、地震後すぐ起こる可能性があります。どこでガス管が切断されているかわからない。そのような中でうっかり地質も終わったようだからなどと一休みし、煙草で一服などしたら大変なことになります。ガス爆発が起こり、火災も合わせて起こることになります。地震のあとは水もないことであるので、火災の起こらないように十分気をつけるとともに、ガス爆発なども起こらないように十分気をつけなければなりません。

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