配膳棚と戸棚の設計

 配膳棚の高さは調理台の高さにそろえるのがよく、その奥行は普通50cm。その上に40cmから45cmのあきを見て、その上を食器戸棚にするのがごく普通のやり方です。
 食器戸棚の奥行は内法で35cm程度、戸は透明ガラス入りにする。開閉方法は引違いか開き戸ですが、開き戸は気密で、埃の入らない点に特長があるが、開き勝手の都合から一枚の戸幅をあまり大きくはできず、したがって小さい戸棚がならぶことになります。それのきらいな、大きな戸をがらりと開けて食器を出し入れしたい人は引違い戸にするより仕様がない。

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 その戸によくフラッシュドアの使われることがありますが、どの食器がどこに仕舞ってあるかがすぐ判る透明ガラス戸の方が私はいいと思う。その方が、台所の事情をよく知らぬ御亭主が、自分でそこヘウィスキーのグラスを探しに来るときなどにも便利です。
 さて、その食器戸棚のつくり方には、奥さんによって流儀が二つあります。その一つは、小さい戸棚を沢山ならべ、どの戸棚には何をしまうということを建築の当初からきちんときめる型で、こういうのは大体綺麗好きで神経質な女性。も一つは、何も彼も一つの戸棚に入れてしまいたい型で、大ざっぱでずぼらな女性。前者は痩せ過ぎの人に多く、後者は肥満型の人に多い。
 両方とも一得一失なのですが、小戸棚を沢山とり、その使い方をぬきさしならないように決めるのは、長い年月の間の生活の変化に対応できない点が多分にあると思います。そういう私も肥満型で、女だったら一つの戸棚に何も彼もぶち込みたい方で、だからそんな風に考えるのかも知れません。
 いずれの型にしても、ともかく、食器戸棚はたっぷりとっておくことです。家造りは建築家の設計に一切まかせるのが賢いが、しかし、台所は例外で、ここの設計については奥さんが充分に口を出すべきです。私の今まで見たところでは、建築家まかせの家には食器戸棚の小さすぎるのが多いように思います。
 では、どのくらいとるかということになりますが、どんな小住宅でも幅1.2m、延60平米をこえる家では幅1.8m以上と、私は考えます。
 この他、戸棚としては、レンジの附近に調味料のための小戸棚がいるが、これは奥行15cmほどの浅いものがよく、高さ60cm、幅60cm程度の小ささで結構です。
 冷蔵庫、これも戸棚の一種だが、これを据えつけるときは、扉の開き勝手をよく考えることが大切です。また、電気冷蔵庫の背部はいつも発熱しているから、戸棚の一部にそれをはめこむとうしろに熱気がたまり、モーターを焼くことがあります。背部の換気によく気をつけることが必要です。

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