屋根と外装

 屋根材としては何といってもアルミニウムの進出がめざましい。アルミニウムは純度の低い場合きわめて錆びやすいが、それの高いものは非常に耐久力があり、充分使える材料です。現在屋根板として売り出されているものは信用していいと思います。ただ、アルミニウムという金属はアルカリに弱い欠点があります。鉄とちがい酸には強いがアルカリに弱く、だからコンクリートやモルタルにくっついていたりすると簡単に腐り出す。また、イオン化傾向の強いのも一つの欠点で、たとえばアルミニウム板を鉄釘でとめたりすると、その周囲がじきに腐り出す(ステンレス釘ならよろしい)。だから、アルミニウム板をつかったところに決してモルタルやコンタリートのようなセメント製のものにくっつけないこと、また、鉄や銅などと接触させないことが大切です。

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 その他、鉄板をプラスチックで被覆したレジノ鉄板などがあります。私も以前に一度使ってみたが、今のところは支障がない。ただ、プラスチックがはたしていつまでも風化しないでいるかどうか、もすこし時間がたって見ないと判らない。光を透す屋根板として最近仲びてきたのは強化ポリエステルの波板があり、テラスのパーゴラの上とか台所の外のさしかけ、それからカーポートなどによくつかわれているが、きわめて使いやすく、ガラスのように割れる心配もなく、便利です。普通品と難燃性の製品と二種類できている。ただ、これも何年持つかが問題で、強化ポリエステルの耐久性についてはアメリカあたりでもはっきりした結論が出ていないらしい。ある人は五年もつといい、別の人は十年もつともいう。
 色はいろいろの種類のものができているが、テラスの上などには、太陽熱をよく吸収する青系統のものがいいと思います。
 石綿スレートは石綿とセメントを主材料とした耐久性の強い屋根材料で、それを波形にしたものが戦前は工場の屋根などに常用されていましたが、戦後、各種の着色をし(たとえば、カラーペスト)、またスレートを小型にして表面にも住居風の縞目をつけたコロニアル型といわれるものがあらわれてきました。新建材による屋根は、概して薄いために断熱性にとぼしい。それを補う意味で、屋根板の下にはる断熱材として社発泡ポリスチレンが多く使われています。
 鉄筋コンクリート造の屋根は、従来、アスファルト防水だけでしたが、最近シート防水が発達してきました。これはプラスティックスをコンクリート面の上側にはりつけるもので、更にその上にきわめて薄い銅板をはりつける新工法の材料もあらわれました。

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