食器棚の合理的な収納方法

 既製品の食器棚は、棚と棚との間隔が広すぎ、いきおい皿も茶碗も、何個も重ねて収納するようになってしまい、頻繁に使う物なのに、出し入れがしにくい。この問題は、棚板をもう一枚、間につけ加えることで解決します。
 まず日曜大エコーナーヘ行って、従来の棚板と同じ材質の物を、寸法通りに切ってもらう。次に添え木が必要となるのですが、これは既製の角材の中から、1.5cm角くらいのものを棚の奥行分だけ二本購入します。棚を取り付ける位置を決めたら、木工用接着剤を添え木に塗りつけ、食器棚の左右に貼りつける。接着剤が完全に乾燥したところで、加える棚板を添え木に乗せるだけで出来上がりです。食器をいくつか乗せるだけだから、強力な接着剤を使えば、それだけで十分ですが、どうしても不安な場合はクギで補強すればいい。
 ただし、この方法は食器を何重にも重ねないで収納することを目的としているのだから、くれぐれも、収納する物の種類とサイズを考えてから実行すること。やはり前の方が使いよかったという失敗が起こらないようにしましょう。
 また、食器棚以外にも、棚板が中央に一枚しかついていない厨房セットの下などに棚板をふやす作業にもこのやり方が応用できます。

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 毎日、家具の中で暮らしていると、食器棚の中には食器をしまい、本棚には本をしまうのはごく当り前のことになってしまい、それ以外の目的に便うということは考えつきません。
 でも、少し考え方を変えて、家具をその目的以外の収納に便うと案外便利なことがあります。たとえば、ガラス戸がついた書棚があれば、わざわざ食器棚を買わなくても、これを使った方がはるかに便利です。書棚はだいたい奥行が30cmと浅いうえ、棚が可動になっています。食器を出し入れするには、奥行の浅い方が使いやすいうえに、棚は可動式になっていると食器を何枚も重ねて収納しなくてすむからです。
 ふだん家庭で使っている食器類は奥行25cmもあればたいていのものが入ってしまう。しかし現実に食器棚を求めようとすると、奥行が40cm〜45cmと深いのがほとんどで、これでは食器を奥へ、奥へとつめ込むようになってしまって出し入れがしにくくなります。
 また棚板の間隔も、広ければ広いほど何種類もの皿や小鉢などをつみ重ねるようになり、これまた、下に入れた物は出しにくくなって結局便わない結果になってしまいます。物が死蔵されてしまうのです。食器類は小鉢なら小鉢、茶碗なら茶碗と、種類ごとに整理され、いつでも手軽に出し入れができるのが理想といえます。したがって奥行は浅く、棚板でこまかく区切られる書棚のような物の方が実際には使い勝手がいいのです。
 といっても、何もいま使っている書棚をわざわざ食器棚として使えというのではなく、書棚のもっている機能が食器棚として実に便利だから、もし新しく食器棚を買い求めるならば、この機能を備えているものを買うように心がければいい、ということです。
 もちろん食器棚だからホコリが入らないようにガラス戸か、めくら戸にする必要があります。収納だけを第一に考えるなら、同じ材質のめくら戸が理想的といえます。
 もし自慢の食器をアクセサリーとして並べるのなら、徹底的にディスプレーにこった食器棚を一つ置くのもいいでしょう。この場合はもちろんガラス戸で中がよく見えるよう工夫すべきです。私自身、収納だけを目的としためくら戸の食器棚の他に、一つだけ見せる家具として、きれいなグラスや絵皿類をゆったりとディスプレーし、食器棚の中の天井にライトをつけ、仕切りの棚板もガラス、もちろん戸もガラスという飾り食器棚を注文して作ってもらった。家具を飾りとして考えるなら、一点だけ、これはと思うものを思いきって置いてみるのも住まい方を楽しむ秘訣です。
 収納整理を考える場合はメリハリが大切です。ディスプレー風に考える収納以外は、収納家具を選ぶ場合、徹底して機能本位に選ぶべきです。できれば壁と同一というふうに目立たないものを選ぶことです。
 食器棚を選ぶ時、大皿が入るサイズのものを探そうとしている人がいたら、それは絶対やめた方がいい。
 食器棚はふだん一番よく使い、数も多い物を中心にサイズを決めることです。
 とはいうものの、家の中にある物の種類はおおよそ五五〇〇種類はあるといわれます。もちろん、食器の種類もかなりあるはずです。
 それら一つ一つの種類にはそれぞれ違ったサイズがあります。そんなに沢山ある種類に合わせて収納スペースを設定することなど、最初からできない相談です。
 そこで、収納スペースのサイズをきめる時には、何よりも日頃よく使う物、もっとも数の多い物に合わせて決めます。一般には20竹の直径の物を六枚重ねたサイズが基本と考えればよい。棚板もそれに合わせて可動のものがよいでしょう。
 大皿の入るサイズでは奥行が深すぎる。奥行が深ければ食器は何列にも並べることになるから奥の物は出しにくくなる。毎日使う出し入れの激しい食器類は、なるべく一列に収納した方が出し入れしやすい。
 収納を考える時、忘れてならないことは、片づけるということではなく、しまった物が次にいかに出しやすいかということ。つまり物がキチンと納まるだけの収納スベースがとれればよいということではないのです。従来の収納の考え方とは発想がまるで違うのです。
 ところが、それでは大皿が入らなくなってしまうのは、どうしてくれるのだと反論されそうです。
 しかし、大皿といっても、全体の食器の数の中のわずか四、五枚。それをどうするかは主婦の知恵、創迫力だといいたい。
 たとえば大皿だけは奥行の深い厨房器機の下部の収納スペースに収納するとか、もっと極端なことをいえば皿立に飾っておいて、そこから使ってもよいではないか。
 いずれにせよ、ほんのわずかの物に合わせて収納スペースを決め、本当に使うものを使いにくくするのはまったく馬鹿げています。

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