来客用の食器はどんどん使うべき

 ふだん家族が使う食器類はバーゲンなどで買ってくる安物で間に合わせて、いい食器は不意の来客にそなえて戸棚の奥深くしまいこんでいる家庭が多い。しかしそれは決して賢い暮らし方ではありません。むしろ、私は安物を買ったり、使ったりするのはやめて、客用のいい食器をふだんにどんどん使え、といいたい。
 来客用といっても、ここ一年間に、それらの食器をはたして何回使ったか、考えてもらいたいものです。おそらく数えるほどの回数しかなくて、せっかくの高価な食器が果す役割といったら、万一の時の気休め、安心感にすぎなかったことに気づくでしょう。
 客用食器をふだんに使うことの利点は大きい。いくつかの例を挙げてみましょう。
 いいものだから壊してはいけないとていねいに使うようになり、子供たちもロでいわなくても、食器を大切に扱うことを体得する。
 毎日、いい食器で食事をすると、気分的にも豊かになる。
 とにかく食器類が少なくなるから、収納スペースが半減する。
 以上挙げたようなプラスがまず考えられます。要は発想の転換で、せっかくあるいい食器を使わないでしまっておく方が、よほどもったいないと思うのです。

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 食器類が少なくなったからといって食卓が殺風景になるわけではありません。
 私が世話になったことのあるデンマークのコペンハーゲンに住む家は、五人家族なのに、高さ1m、間口90cmも、奥行40cmの食器棚が一つあるだけ。すべての食器類はそこに収納されています。それでいてチュリーン家の食卓は、いつもはなやかで楽しく飾られてい。それはテーブルクロスとナプキン類をたくさん用意して、食事ごとにそれらでバラエティーに富んだ演出をしているからです。
 食器類がたくさんあると収納スペースを多くとるようになりますが、テーブルクロスやナプキンなら、たたんで重ねれば場所はとらないで収納できます。
 狭いマンションで暮らすには、このくらい厳しくスペースを考えなければ快適には暮らせません。
 TVや雑誌でシステムキッチンが盛んに宣伝されています。広々とした台所にL字型、あるいはU字型にゆったりとキッチンが配置されて、いかにも使い勝手がよさそうに見えます。狭い場所に所狭しと鍋、釜の類がひしめいている台所をもっている主婦が憧れを抱くのもムリはありません。しかし、そうしたキッチンの値段はかなり高く、高嶺の花とあきらめている人も多いようです。狭いスペースに悩んでいる人にこそ、私はシステムキッチンをすすめたい。
 システムキッチンの基本は箱であり、その箱をスペースに合わせて上手に配置し、それが決まったら、必要な引き出しや棚板、仕切り等を取り付ける。あらかじめ、プランを立てシステムを組み込んでいくのだから、ムダなスペースは結果的に出ず、機能的なキッチンが出来上がります。それがシステムキッチンのよさです。
 システムキッチンのベースになる箱は白ですが、自由に取り替えることのできる扉には、木目調のものや、各種の色のものがあって、キッチンを組み終えて、ある程度使いこなしてから、好みの扉をつけてもよい。
 あるいは、長い間木目を使って飽きたら、扉を、たとえばアボガドグリーンに全部つけ替えると雰囲気を一変させることができる楽しさもあります。
 従来の厨房セットは、たとえば調理台を例にとれば、開き扉で中が一段の棚となっていれば、それ以上の変化は無理でした。しかし、可動棚用の溝があるシステムキッチンなら、自分の好みで何段でも棚の取り付けが可能ということになります。
 こうしてスペースを有効に使えるシステムキッチンは広告通りに豪華、華麗なものではなく、狭いスペースでこそ役に立つキッチンなのです。ただし、今までいってきたことでもわかる通り、システムキッチンに必要なのは使い手の頭だ。自分の家庭なら、なべを何個、皿は何枚必要か、どう箱を組んだらわが家のライフスタイルにぴったりのキッチンができるか、そこのところをじっくり考えた上で使わなければ、せっかくのシステムキッチンも。宝の持ちぐされということになってしまうでしょう。

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