収納の基本

 収納スペースが不充分なときはどうするでしょうか。これは、どの家庭にもあてはまることではないでしょうか。収納ということを考えるとき、主婦の口からまず出るのがスペースが足りないということだからです。
 しかし、このスペースの不充分さを解決するのはなかなか大変です。空間がなくて物があるのですから、その状態のままではいくら知恵をしぼってみても、いいアイディアは生まれそうもありません。どうしたらいいのでしょうか。
 私は二つのことを同時に実行することが、解決につながると考えています。それぞれについて説明していきましょう。
 ひとつは、収納に限らず生活全般の考え方の問題、つまり暮らし方の問題ですが、完全主義を捨てるということです。
 主婦のなかには完全主義者がいるものです。何から何まで完璧に行なわなければ気がすまないという人です。それ自体は決して悪いことではありませんし、完全を求める心が進歩につながるのだとも考えられますが、家事一切をそんなふうに行なうことは至難のことです。手を抜くという表現はよくありませんが、家事を行なううえでのスペース配分を考えることは、大切なことではないでしょうか。

スポンサーリンク

 収納についてもこのことがいえます。衣類、食器類から小物に至るまで、きちんと決まった場所に収納されていなければ気がすまないというのでは、とても上手な収納など望めません。
 極端な例ですが、食器の位置が少し変わっただけでも、気になるとしたらどうでしょう。部屋の隅から隅まで休むことなく、眼をこらしていなければならないことになってしまいます。これでは息が詰まります。
 また、物ということから考えても、完全主義は歓迎できないのです。コーヒーにはこのカップ、紅茶にはこれ、ココアだったらあのカップ。これではたまりません。
 もっとエスカレートすれば、こんなふうになるかも知れません。ブルーマウンテン用のカップからアメリカンコーヒー用のカップまで、コーヒーの種類別に専用のカップを揃える、ということに。
 物がまたたく間に増えて、収納しきれなくなるのは時間の問題です。ですから、収納スペースが不充分な時には、そんな完全主義は捨ててしまってほしいのです。
 ひとつのカップをコーヒーにも、紅茶にも、ココアにも使うことが、それほど不都合なこととは思えないのです。
 むしろ、ひとつの物を三役にも五役にも使い分けることの方が、物を生かすことにもなりますし、アイディアも発揮できるといえるものです。
 そして、上手な収納にも大きなプラスになるのです。これが二つ目の解決策です。
 今ある物を見渡してください。そのなかで多種類の用途に使える物はどれでしょうか。それらをピックアップしてみましょう。今度は残った物を見てください。それらの物には共通の性格があるはずです。
 いうまでもなく、その性格は、たまにしか使わない、なくてもいい、必ずしも必要とはいえないということです。

住まい暮らし生活
収納スペース/ 収納と整理/ 家族に必要な収納スペース/ 収納目的/ 収納位置/ 収納の基本/ 収納前の整理/ 家具と床面積の割合/ 食器になぜ来客用と家族用があるのか/ いい食器を日常的にも使う/ 収納と分類/ 空いているスペースはすべて使う/ 窓スペースを応用する/ リビングセットのスペースの応用/ 収納と捨て方/ 収納と飾り方/ 玄関の収納/ 居間の収納/ 子供部屋の収納/ 台所食堂の収納/ 寝室の収納/ 洗面所の収納/ 食器棚の収納/ 洋服だんす/ 整理だんす/ 書籍の収納/ 押入れには四通りの使い方がある/ ユニット家具/ 新築時の収納プラン/ 家具を壁の一部にした設計プラン/ 改築時の収納プラン/

      copyrght(c).住まい暮らし生活.all rights reserved

スポンサーリンク