整理だんす

 整理だんすは、どの家庭にもかならずひとつはあるのではないでしょうか。ですから、整理だんすの収納の上手下手は、収納全体に大きくかかわってくるといってもいいと思います。
 整理だんすの収納方法の特徴は、たたんで重ねていくということですが、これは収納としては問題があります。重ねないで収納する方が、ずうっと使いやすいからです。
 いわば最初からハンデキャップを負っているのが、整理だんすの収納といえそうです。いかにしてハンデを克服するか、それがこの場合のテーマになります。
 整理だんすはふつう、いくつもの引き出しに分かれています。あなたの家庭の整理だんすの各引き出しには、何か収納されているか調べてみてください。
 各引き出しごとにきちんと分類ができているでしょうか。空いている引き出しに何でも押し込んでしまってはいませんか。整理だんすの収納の第一のポイントは、各引き出しに収納する物をはっきり分類することです。
 一段目はYシャツ、二段目はセーター、三段目は、というように必ず収納する衣類を分類することが大切なのです。なぜなら、この分類が収納量を多くすることにもなるのです。
 Yシャツ、セーター、ブラウスなどというように衣類を分類するのは、たたんだ時の大きさがほぼ同じになるからです。
 Yシャツとセーターを同じ段に入れた場合と、Yシャツだけ、あるいはセーターだけを入れた場合の収納量はかなり違ってきます。
 同じ大きさの物だけをひとまとめにして収納するのが収納の原則なのです。

スポンサーリンク

 Yシャツなどのようにたたんだときに同じ厚みにならない物は、たがい違いに入れることがポイントになります。
 たがい違いに入れることで、厚みを平均化し、収納量を増やすというわけです。いずれにしてもこれらは重ねて収納することになりますから、出しやすい収納という点では、眼をつぶらなければなりません。
 しかし、下着類や靴下類などは、出しやすい収納が考えられます。巻いて入れるというのがその方法です。重ねてしまうと、上からひとつひとつ出して下の物を取り出さなければなりませんが、巻いてあれば、引き出しをあければ一目ですべてが見え、取り出すのも楽になります。
 セーターや下着類を巻いて収納する時のコツですが、使ったものは必ず引き出しの後の方にしまうことです。そうすると、あるものすべてを順ぐりに使うことができます。
 巻ける物は巻いて収納するのも、ひとつのアイディアといえるでしょう。
 整理だんすの収納のポイントをいくつか述べました。分類、たたみ方、重ね方がその三本柱になります。
 まず何をどの引き出しに入れるかを決め、各段に入れる物を同じ大きさ、形になるようにたたみ、少しでも多く収納できるように重ねる、ということです。
 また、たたんだ物がその引き出しのなかに何列入るかを決めることも大切です。二列では少し余るし、三列は入らないというのでは、スペースの無駄になります。そんなときは、たたみ方を工夫して、ぴったり入るようにすることです。
 このようにして決めた収納のシステムは、必ず守らなければいけません。最初のうちはシステムどおりに行なっていても、日がたつにつれて、次第に崩れていくことになりがちですから注意してください。
 自分で決めた場所へ、決めた物を収納するのですから、それほど手間のいることではないはず。システムは、作ることより守ることの方が大切だということを、しっかり頭に入れておいてほしいと思います。
 また、収納の位置も考え合わせることが必要です。
 頻繁に出し入れする物は、いちばん出しやすい位置、すなわち立って眼の高さくらいの位置に入れ、季節はずれの物や、出す頻度が少ない物は、下に入れるようにすることです。
 そして、季節が変わったら、位置を入れ変えるようにすれば、いっそう使いよくなるのではないでしょうか。
 なお、各段の引き出しのうち細かい物を入れる引き出しは、引き出しのなかをさらにいくつかのスペースに分けるといいと思います。
 例えば空きカンを利用したり、板を利用して引き出しのなかを区切るのです。整理だんすに収納する小物類も少なくありません。ネクタイピン、カフス、アクセサリー類等々。それらを雑然とひとつの引き出しに収めたのでは、出しにくいばかりではなく、物がいたむ原因にもなります。
 種類ごとに分類して、決まったスペースに収納するようにしたいものです。
 しかし、それだからといって、あまり細かく区分してしまうと、かえって収納しにくくなりますので、大ざっぱに種類別で分類することがポイントといえます。
 和だんすの収納について考えましょう。和だんすはいうまでもなく和服を収納するものです。ですから各引き出しの大きさも決まっています。
 つまり、正式にたたんだ和服が折らないで収まるようになっているわけです。特別な収納方法というものはありませんが、いくつかの注意点をあげておきましょう。
 和だんすは桐で作られているものが多いようですが、それは理由のないことではありません。
 桐は湿度の変化に応じて呼吸するのです。湿度が多いときは、ぴったりと閉じていますが、乾燥すると縮んで隙間が空くのです。
 一方、和服にしても小物にしても絹素材が多く用いられています。この絹は湿気に対して大変敏感にできているのです。ですから湿気によって呼吸する桐は、和服の収納に最適ということになります。
 現在は洋風作りの和だんすもありますが、なかの引き出しは桐になっているものが多いのもこのためです。
 和服は湿気を嫌う、これが和だんすの収納を考えるうえで大切なポイントになることを知っておきましょう。
 和服は、正式なたたみ方でたたむことも大切なことです。洋服は吊るしておくのが原則だということはすでに述べましたが、和服はたたんでおくのが原則なのです。縫い目、縫い目できちんとたたんでしまっておきたいものです。
 和服は、正しいただみ方でできる折り目が魅力なのです。折り目正しいという言葉通り、正しくたたんで収納することがポイントです。
 シワになるからといって、和服を吊るしておくなどということは大変な間違い。和だんすは和服を収納するために大変機能的に作られています。つまり、たたんだ時の寸法に合わせて家具が作られているのです。たたんでしまうという原則を守ることが、収納のコツといえるわけです。

住まい暮らし生活
収納スペース/ 収納と整理/ 家族に必要な収納スペース/ 収納目的/ 収納位置/ 収納の基本/ 収納前の整理/ 家具と床面積の割合/ 食器になぜ来客用と家族用があるのか/ いい食器を日常的にも使う/ 収納と分類/ 空いているスペースはすべて使う/ 窓スペースを応用する/ リビングセットのスペースの応用/ 収納と捨て方/ 収納と飾り方/ 玄関の収納/ 居間の収納/ 子供部屋の収納/ 台所食堂の収納/ 寝室の収納/ 洗面所の収納/ 食器棚の収納/ 洋服だんす/ 整理だんす/ 書籍の収納/ 押入れには四通りの使い方がある/ ユニット家具/ 新築時の収納プラン/ 家具を壁の一部にした設計プラン/ 改築時の収納プラン/

      copyrght(c).住まい暮らし生活.all rights reserved

スポンサーリンク