アフターサービスとアフターケア

 住宅の竣工後に現われる故障には、実は施工の不良や工事来完了によるもの、あるいは設計や材料の不備といったものが多いのは否めない事実です。そしてアフターサービスの期間にそれらの現象を取除いて、期限がすぎてから完全に近い姿にしたいというのが、アフターサービスの目的の一つでもあるのです。
 いわば、アフターサービス期間というのは、極端ないい方をすれば工事の最後の段階であるといってもいいでしょう。すなわちアフターケアの期間なのです。
 アフターケアとは、それは工事の一部分といってよいかも知れません。工事の当事者も設計者も、その期間は出来上ったものから眼を離してはいけないのです。しかし現状ではいろいろの事情からそれができません。
 アフターサービスとは、アフターケアの終った次の段階の問題なのです。完全な住宅の維持管理を手伝うことが、本当のアフターサービスなのです。
 アフターサービスが終った時、本当のサービスが始まるといってよいでしょう。
 アフターサービス工事というものは、それは工事をする側にとってはなかなかやっかいな問題を含んでいます。すなわち組織の問題、工事個所の問題、施工者の問題、費用の問題等々、それらを解決して工事をしなければ、今日では商売として成り立たないことを重々承知しているので、できるかぎりの努力をしているのではないかと思われます。
 しかしながら、それを受ける側では、それは当り前のこととし、いま一歩進んだサービスを期待しているのではないでしょうか。いねば前者はマイナスを少しでもゼロに近づけようとし、後 者はゼロより以上のプラスの面を望んでいるといったように、マイナスとプラスの接点を境に両者の振幅は大きいものがあります。
 接点、つまりゼロが原点なのです。原点から少しでもプラスの方向に向うことが、真のサービスの姿ではないかと思われます。
 なお、ちょっとサービスの費用について言及してみますと、工事をする以上費用がかからないということはありません。サービスといってもただではないのです。前もって支払った新築工事費やその他の経費に含まれているのが普通です。それは、いねば保険料と考えればいいのかも知れません。

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 アフターサービス規準適用上の留意事項
 本アフターサービス期間の始期(起算日)は、建物引渡しの日とする。異常気象等の天災地変による変形、破損等については、アフターサービスの対象とはならないものとする。管理不十分あるいは使用上の不注意、重量物の使用による変形、破損等については、アフターサービスの対象とはならないものとする。使用材質の自然特性、あるいは経年変化に伴う現象で機能上支障のないものについては、アフターサービスの対象とはならないものとする。結露および植栽については、各社の判断に委ねるものとする。作動不良、取付不調の現象については、構造上、機能上または安全上支障の程度により判断するものとする。増改築により発生した現象については、アフターサービスの対象とはならないものとする。汚水処理場、集会所等の共有施設がある場合は、その対象施設によってアフターサービス期間を別途定めるものとする。

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