地盤について

 土地を削って造成した敷地は、盛土をした土地より安定していて、建物を建てるのに安全な地盤といわれます。しかしもとの土地の状態にもいろいろありますから、いちがいに安定しているとはいいきれない場合もあります。
 いま、その地盤の状態の主なもののいくつかを説明します。

 赤土 - 赤土というのは普通関東ローム層といわれているローム状の関東特有の地層のことをいいます。これと似た地層は各地方にもあります。わりあいに固いものやそれほどでないものなどかおりますが、木造住宅を建てる地盤としては十分の地耐力をもっています。ただ、谷状の土地に流れてきた赤土が堆積した、二次堆積層の柔らかな層がありますから注意を要します。

 土丹 - 赤土の下にある層で、丘陵地帯を造成した所などに見かけます。白っぽい褐色をした固い土です。関東では三浦層または土丹層といわれていて固さはさまざまですが、普通は鉄筋コンクリートの四・五階建てまでなら建てられる地財力をもっています。造成した時、表面を均した盛土となじみが悪い場合があったり、植樹などに向かない面もあります。

 黒土 - 普通赤土の上に一メートルくらいの厚さであります。落葉等が溜って腐食してできた比較的新しい層で、槙本等にはよいのですが、建物の基礎を支持する地盤としては少し柔らかいようです。上を取り除いて赤土を出すか、基礎の幅を大くしたりします。

 前の三例は大体丘陵地帯に見られますが、平地の場合は大昔の海底だった時代の沈澱物や、大河が遅んてきた堆積物が積ってできた地層なので、粘土や砂の支った土が多いようです。地脱力は低く地下水が出る所もあります。基礎には特別の工夫が必要です。

スポンサーリンク

 田圃や沼地などや、前記の低地を他所からもってきた土で埋立てた土地は、表面的にはブルドーザーなどで展圧されていて一見固そうに見えますが、実はその下が問題なのです。上の土の重さで圧縮されて徐々に落ついてはいきますが、完全に落着くには長年月を要します。埋立て後、数年間は建物を建てるには適さないでしょう。
 また、残土や廃棄物の捨て場になっていた土地を、表面に盛土して整地した土地もあります。
 谷状の土地、丘と丘の間を盛土した所も注意を要します。もとの土地の傾斜に添って水の流れが地下に残っている場合など、敷地に陥没や亀裂を生じることがあります。
 傾斜した土地を造成した敷地は、一つの敷地に切土と盛土の部分の両方があることが多くあります。建物にとって固い地盤と軟弱な地盤の両方にまたがって工事をすることになり、基礎も特殊なものが必要です。
 造成してある土地の地盤の状態をあとから知るのはなかなか困難なことです。しかし地形から推定して、谷状の所を埋めたものか、丘陵を削った所か、田園を埋立てたものかによって、だいたいの見当はつくものです。また、敷地の一部に穴を据って、底の土の状態や水位等を調べる方法もあります。
 しかし詳しいことは、造成工事をした者や、その工事を見ていた附近の人、あるいはその土地に長い間住んでいる人たちに聞いてみることです。

住まい暮らし生活
瑕疵担保責任について/ 瑕疵担保の期間/ アフターサービス基準/ アフターサービス工事/ アフターサービスとアフターケア/ 住まいの構造と現象/ 基礎の故障と補修工事/ 地盤について/ 在来工法の木造住宅の構造と現象/ 床や壁際に現れる現象と補修工事/ 屋根の構造と材料/ 屋根で現れる現象と補修/ 軒裏に現れる現象と補修工事/ 雨樋に現れる現象と補修工事/ 外壁に現れる現象と補修工事/ 外壁について/ 住宅の内装で現れる現象と補修工事/ 住宅の床に現れる現象と補修工事/ 建築材料について/ アルミサッシや雨戸で現れる現象と補修工事/ アルミサッシについて/ 室内の開口部と建具に現れる現象と補修工事/ 内外塗装で現れる現象と補修工事/ 塗料の種類/ 雨漏りの点検と補修/ 住宅の維持管理/ 住宅の補修工事/ 住宅の防湿/ 住宅の防虫/ 増築工事/ 住宅の結露/ 住宅の断熱/ 住宅の通気/ 風の性質/ 住宅の防災/

      copyrght(c).住まい暮らし生活.all rights reserved

スポンサーリンク