アルミサッシについて

 アルミサッシはステンレス流しとともに、戦後の住宅の質的な向上に、一応の効果をもたらしたものの一つといってよいでしょう。サッシというのは本来動く部分の建具を指す言葉ですが、建物用の場合は枠と建具両方を含めていっています。各メーカーごとに用途に合わせて種々の寸法や型のものが出廻っていて、たいていの住宅に使用できるような既製の品が用意されています。
 木造住宅用のものは開口部の間口が広いので、引違いのレール式のものが多いのですが、これは両仕舞いに関して、他の形式のものよりある程度の制限があるのは仕方がないことかも知れません。しかしながらいろいろ改良されて、今日では相当水密性のあるものが出ています。

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 メーカーのカタログを見ますと、サッシの性能を示す数字が表示されていますが、その中に水密性に関して、内外圧力差平方メートル当り二五kgというようなことが書かれています。これは外と建物内部との気圧の差をゼロとすると、風速二〇メートルくらいまでなら吹降りの雨に対して大丈夫ということです。
 アルミサッシは高純度のアルミ材を押し出して成型し、表面に酸化被膜を付けた部材を特殊ネジで組立ててあります。スチールサッシとちがい、熔接ができませんから、各部材間に隙間があるので、合成ゴム等のパッキングやシール材を挾んであります。
 部材は酸化被膜の上に透明塗料が塗装してありますが、工事中のモルタルや吹付けの塗料が附着したままだったり傷があったりすると、白い粉のような錫が出ることかあります。これはモルタルに使用されている砂が海砂などの場合や、混和剤などによる腐食です。また、周囲の木枠などに接触している部分も、その木材が輸人材のラワンや米ツガ等の時は、海水を吸収していてその塩分でアルミが腐食されます。台風の後も雨に含まれた塩分のため、鍔を見ることがあります。
 以上のほかに、アルミの腐蝕で忘れてならないのは、他のアルミ以外の金属と接した所に起る電蝕作用です。台所に張ってある磁性のステンレス板とか、鉄のビスなどがアルミに接触すると起ります。前記の塩分の場合もそうですが、これらに水分が加わってその相乗効果によって腐蝕がひどくなります。
 これらの現象に対する手入れとしては、錆の見られた所はごく細かいサンドペーパーなどで錆を落し、後から透明塗料やシリコンオイルを吹付けておきます。着色のアルミ材はメーカーに頼むよりほかはないでしょう。また、電蝕の起った所は相手の金属と離すか、間になにか充填するかして直接接しないようにします。
 日常の手入れとしては半年に一度くらい、埃を歯ブラシなどで落し、中性洗剤で拭った後水洗いします。ベンジンで汚れを落す時は、組立て部分のシール材が溶けることかおりますから注意して下さい。また、台風の後は水をかけて十分洗っておきます。
 アルミにとって普通の水はだいたい、無害です。

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