住宅の補修工事

 アフターサービス規準外の個所や、期間をすぎた個所の補修工事や、管理の手入れの仕事は、自分の判断と責任で行なわなければなりません。その仕事は小さな個所やちょっとしたものが多いので、自分でもできる場合もありますが、しかしそれにも限界があります。工務店や工事人に頼むにしても、新築工事とはちがいなかなかやっかいな問題も含んでいます。
 いまその両方の場合を考えて見ます。

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 自分で工事をする場合
 いわゆるD・I・Yすなわち日曜大工の仕事です。ちょっとした塗装から大は増築工事まで手がける人もありますが、初めての方は次のことを考慮に入れておいて下さい。
 参考書を見ながら作業をすることになりますが、参考書をよく選んで下さい。たとえば塗装の場合、その準備や下地の処理の仕方や養生などが詳しく書いてあるものなどです。
 めだつ所から手をつけずに、裏側などの小さな部分で試してみます。できれば他の材料などで練習して下さい。プロでも始めから上手ではなかったはずです。
 準備を十分よくしてから本作業にかかって下さい。塗装などは下地の処理や養生が不十分ですと、先にいって、表面が剥がれることがあります。
 時間は十分にみておいて下さい。いまいったように、準備と下地の処理などに時間がかかって、日曜日一日では終らないことになります。日曜大工のウイークポイントは時間です。
 材料や道具のメーカーのカタログをうのみにしないで下さい。素人にでも簡単にできるとか使えるというのは、ごくかぎられた場所や場合が多いのです。その限界を承知の上で使用したいものです。もっとも適当な材料や道具はそろえておきませんと、どうしてもうまくゆかないこともあります。
 必要とする材料とか道具類は、D・I・Yの専門店で相談しますと、今日ではたいてい希望するものが市販されています。ただ専門店の店員かならずしも専門家とはかぎらない場合がありますから、一店だけでなく二、三店で相談してみるのもいいでしよう。

 工事を外注する場合
 自分で手に負えない工事とか材料がそろわない時、または暇がない場合など、工事業者に頼みます。その場合、依頼する相手はどこを選んだらよいのでしょうか。次のようなことが考えられます。
 購入した建売業者に依頼する場合
 アフターサービスの工事以外でも住宅の建売業者自休が窓口になって、補修工事を引き受けてくれるところもあります。その場合建売業者はもとの建設業者に廻したり、修繕専門の業者を紹介してくれることが多いのですが、建売業者がしっかりしていれば、工事の業者も良心的に仕事をしてくれます。また、雨漏りなど原因によっては、アフターサービスに準じて直してくれることもあります。
 建設業者に頼む場合
 住宅を建築した建設業者に直接依頼する場合、監督さんや社長が きて様子を見て、適当な工事人をよこしてくれれば最高です。しかし工事人だけきたり、時には梨のつぶての場合があったりします。建設業者は新築の工事の方が忙しく補修工事まで手が廻らなかったり、工事人が補修の工事を嫌がったりするのが実情です。また、時には自分で工事を受けもった担当者は、施工の不良を匿して姑息な直し方をする場合がありますから注意を要します。
 自分で直接頼む場合
 畳の表替えとか屋根の塗り直しのように単一の工事の時は、専門の業者に直接依頼したり、建売業者や建設業者から紹介された所に自分で注文します。その場合、自分でも工事に対して多少の知識が必要です。
 住宅営繕工事会社に頼む場合
 最近では住宅や、建築全般の修繕を専門とする業者が多くなりました。自分の所で直接工事をする所と、協同組合組織で本部に受付けの窓ロがあって、傘下の工務店に工事をさせる所などがあります。その建物を建てた当事者ではないので、故障の原因などを比較的正直にいってくれる利点があります。と同時に欠点を大きくいいすぎる場合もありますので、その判別には注意を要します。

 工事費について
 補修工事の工事費は高いと思われがちです。これは新築工事のようにただ造り付けるとか、塗り上げるという作業でなく、補修する個所を探したり、古い材料を取除いたり、前と同じ材料を手配するのに何日もかかったりするためです。屋内での作業の時は家具を移動したり、他を汚さないよう養生しなければなりません。工事としては数時間ですむ場合でも、交通の時間やその他で丸一日を費やす時もあります。
 また、どんな小さな工事でも、着工前に段取りや材料の手配のために下見をしたり、前記営繕会社の場合は工務店の手配や見積り等の手続きがあり、それらの費用も加算されるわけです。
 このようなことが補修工事の費用が高いと思わせる理由です。したがって工事費を少しでも安くあげようとするには、工事を頼む時には一工夫必要です。たとえば工事は発生したそのつど出さないで、なるべくまとめて依頼するとか、同一種類のものをまとめるとかします。ちょくちょく出しますと、そのたびに時間や材料等のロスが出て割高になります。

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