排水

隣地から水が流れて来たとき、どう防げばよいか、また人工的排水のために隣地を使用できるかなど、隣地との水をめぐる問題は日常生活で頻繁に発生しています。まず、土地の所有者は水が隣地から自然にながれてくることを防ぐことはできません。ただ自然に流れてくるのを防げてはいけないのであるから、隣地を盛土した場合など人為的な理由で水が流れてくる場合はこの限りではありません。自然水が洪水や地滑り等、低地所有者が責任を負わない事由によって低地でつかえてしまったときには、高地の所有者が自費で、その水を流すのに必要な工事をすることができます。低地所有者は自ら工事する義務はなく、ただ、高地所有者が工事を行なうのを妨害しなければよい。なお費用の負担につき格段の習慣があれば、その習慣に従うことになります。
土地所有者は、雨水が直接隣地に注がれるような屋根その他の工作物を設置することはできないことになっています。隣地の利用を妨げないようにするためです。また、すでにこのような工作物を設けられている場合には、隣地所有者は雨樋などの防止設備を施すよう請求することができます。さらに、直接雨水が注がれることによって損害が生じている場合は、その賠償を請求できます。
高地の所有者は、浸水地を乾かすため又は家用や農工業用の余水排泄するため、公路、公流など直接排水できない土地等の利用価値を確保しようとして、そのような土地の所有者に通水権を与えたもので、自然水以外の水の排泄ならば同様に通水権があるとされています。通水は低地のために損害が最も少ない場所及び方法を選ばなければなりません。通水に必要な工事の費用は高地所有者が負担するのはもちろんです。土地の所有者は、その所有地の水を通すため、高地又は低地の所有者が設けた側溝や排水管等の使用ができる。それが設置されている場所は問わない。ただし、他人の工作物を使用するわけですから、その使用者は、利益を受ける割合に応じて工作物の設置及び保存の費用を分担しなければなりません。

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