土地の境界

自分の土地と他人との土地の境界ははっきりしておかないと争いが起きやすく、境界線上にはどのような塀を作ればよいか、隣地から木の枝がのびてきた場合に切ってもよいかなど境界線をめぐる関係はややこしいものがあります。まず、土地所有者は隣地の所有者と費用を出し合って、石や杭など境界を表示すべき物を設置することができます。界標の設置及び保存の費用は双方が平等に負担しますが、測量の費用は土地の広狭に応じて分担することになっています。どのような界標を設置するかについては隣人と協議して決めればよいが、協議がととのわないとはには、設置に協力するよう裁判所に訴えることもできます。所有者が違う2棟の建物があり、かつ、その間に空地があるときは、一方の所有者は他方の所有者と費用を出し合って塀や柵などの囲障を設置することができます。囲障の設置及び保存の費用は双方が平等に負担します。どのような囲障を設置するかについては双方で協議すればよいでしょう。協議がととのわないときは、民法では、高さ2mの板塀又は竹垣を設置することになっています。隣地の木の枝が境界線を越えて伸びてきたときは、その木の所有者に枝を切らせることができます。これに対して、隣地の木の根が境界線を越えてきたときには、自らその根を切ってしまうことができます。ただし、その根を切ると木全体が枯れてしまうような場合には権利の濫用となってしまい、許されないことがあります。境界上に設置された物の所有関係については、界標、囲障、障壁及び溝は、相隣り合う者の共有であると推定されます。これらの物は、設置後長期にわたると所有関係がはっきりしなくなるからです。もちろん、自分の物であるとの反証があげられれば、その者の単独所有となります。境界線付近で溝を掘ったりすると、土砂が崩れたり水がしみ込んだりして隣地に悪影響を及ぼすことがあります。そこで民法は境界線付近の穿掘に際して距離保持の規定を置いています。たとえば、井戸を掘るときは、境界線から2m以上、池を掘るときは境界線から1m以上離すことが必要です。また、溝を掘るときには境界線よりその深さの半分以上の距離を置く必要がありますが、この場合には1m以上離す必要はありません。なお、境界線上でこれらの工事をするときには、土砂が崩壊したり、水や汚水がしみ込んだりもれないように注意する必要があります。隣地利用に妨害のおそれや損害が生じれば、隣地所有者は妨害予防請求や損害賠償をなしえます。

住まい暮らし生活

      copyrght(c).住まい暮らし生活.all rights reserved

スポンサーリンク