公害苦情相談員

近くの工場の悪臭に悩まされているとか、作業現場の騒音振動がひどいなど、日常生活にかかわる公害問題が起ったとき、相談相手となって問題の解決に当たってくれるのが、公害苦情相談員です。公害苦情相談員は、地域社会の中での苦情相談を明確にするとともに、苦情の受け付けから解決まで、関係部局との連絡調整を含めて、効果的かつ一貫した苦情処理体制を整えるために設けられたもので、都道府県及び人口10万人以上の市にはすべて置かれています。相談員は公害に関する苦情について、住民の相談に応じること、また処理のために必要な調査、指導及び助言を行なうこと、関係行政機関への通知その他の苦情の処理のために必要な事務を業務としています。つまり相談者の相談に応じて、被害の実情や原因を調査し、工場や工事現場などの発生源に対して改善のための措置をとるよう指導や助言をしてくれるというものです。たとえば住民から隣接するスーパーマーケットの冷凍機の騒音がうるさく、夜眠れなくて困るという苦情が出されました。公害苦情相談員が現地調査したところ、冷凍機は店鋪の屋外にあり、防音対策も施されていないまま、一日中運転されていました。そこで相談員はスーパーマーケットの責任者に対して防音対策と施設の設置届け出を指導。その結果スーパーマーケットは冷凍機を店内へ移動して音が外へ漏れないようにして、苦情を申し出た人とも話し合って了解を得ました。相談員は再び現地調査を実施、騒音の影響もなくなり苦情が解消したことを確認しました。公害問題でお困りの方は、役所の公害相談窓口で相談員と相談すると良いでしょう。また、当事者間の話し合いがこじれ、被害防止や損害賠償などについて争いがある場合は、裁判手続きより簡単で、早く、少ない費用で紛争を処理することができる公害紛争処理制度があります。

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