屋根瓦の落下と通行人のケガ

突風のため住んでいた借家の屋根瓦が落ちて通行人にケガをさせてしまった。ケガをした通行人はどのようにして損害賠償ができるでしょうか。民法が定める通常の不法行為による損害賠償の場合には、被害者が加害者の過失を証明しないと損害賠償は認められません。これに対して建物の欠陥から被害を受けた通行人は、その建物の借家人と所有者に対して、過失を証明することなく損害賠償をとることができます。この場合借家人は堂々事故が起らないように注意を払っていれば責任を逃れることもできますが、所有者は責任を逃れることはできません。このような責任は民法上、工作物責任と呼ばれています。工作物責任が認められるためには、次のような条件が必要とされています。
土地の工作物によること。土地の工作物とは、家だけでなく、道路、井戸、水道、電信柱、土地に接着して人工的に設置されたあらゆるものが含まれます。
工作物の設置、保存に欠陥があること。工作物に初めから不完全なところがあったり、のちに工作物が老朽化したりして、工作物として通常期待される安全性を欠いていることをいう。この欠陥がある以上、天災で事故が起っても工作物責任が認められます。しかし、全く予想外の台風で、工作物に欠陥がなくても事故が起るものならば、工作物責任は認められません。なお、工作物責任と類似のものとして、竹林の栽植または支持の欠陥による責任があります。さらに、国や自治体の施設の欠陥から事故が起ったときは、民法の工作物責任より重い責任が定められています。

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